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たった1つの偽ツイートでウォール街が一時混乱――AP通信のTwitterがハックされる
AP通信のTwitterアカウントがハッキングを受け、「ホワイトハウスで爆発がありオバマ大統領が負傷した」という偽のニュースを投稿。米株式市場が一時混乱状態に。
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4月23日、AP通信のTwitterアカウントが何者かに乗っ取られて偽のニュースを投稿する事件が起こりました。偽ニュースは「ホワイトハウスで爆発がありオバマ大統領が負傷した」とする内容で、これに反応する形で米株式市場が一時的に混乱。ダウ平均株価(30種)は140ドル以上急落しました。AP通信はただちに偽情報であることを発表し、株価は元の水準に戻っています。ハッキングを受けたTwitterアカウント「@AP」は現在凍結されています。
AP通信自身の報道によると、同件に関して「シリア電子軍(SEA)」を名乗る組織が犯行声明を出しているとのことですが、組織の実態や声明の内容が本当なのかは不明です。事件前には何者かがAP通信社内に対して巧妙なフィッシングメールを送りつけていたそうで、これがハッキングにつながった可能性があります。
報道機関や政府などもSNSを介した情報発信に積極的になっている昨今ですが、今回の事件はこうしたアカウントがハッキングされる危険性を強く知らしめました。日本でも最近の例では吉野家のTwitterアカウントの不審なツイートなど、アカウントが乗っ取られたとみられる事件がいくつか起きています。
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