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7月20日公開のスタジオジブリ映画「風立ちぬ」の主役・堀越二郎を演じる声優が、「新世紀ヱヴァンゲリオン」監督として知られる庵野秀明さん(52)に決定した。
同作は、零戦を設計した堀越二郎と、同時代の文学者・堀辰雄をモデルとした青年技師「堀越二郎」の半生を描いた物語。宮崎駿監督は二郎役の声優として「早口」「滑舌がいい」「凛としている」をイメージしており、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーから庵野さんの名前が候補に上がったという。
庵野さんは「風の谷のナウシカ」で巨神兵シーンを描いて以来、宮崎監督を師と仰いでおり、「最初から断ることはできない」とオーディションに参加し、宮崎監督から満面の笑みで「やって」と直々の依頼があった。鈴木プロデューサーは「役者さんでは演じることのできない存在感です。映画を設計する監督と飛行機の設計士、作るものは違うが共通点もあると思いました。こじつけですが(笑)」と起用理由を語っている。
庵野さんは「主役は初めてなので、シーンが多すぎてどこも大変だなあという印象です」とコメント。「この映画の中に出てくる堀越二郎さんと僕自身が共通するのは“夢を形にしていく”仕事をしているところだと思います。そこはすごくわかるし、自分の実生活にも通じるところがあります。素の自分のままアフレコをやったところを宮さん(宮崎監督)が喜んでいたので、やっぱりそうなんだなと。アニメや映画を作るということと飛行機を作るということは、作るものは違えども、夢を形にすることは同じ仕事なのだと強く思いますね」と主役の二郎との共通点を語る。
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