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米Amazon、ファンが二次創作を公認で販売できるサービス「Kindle Worlds」発表

「Kindle Worlds」では、Amazonがライセンスを得た作品について、ユーザーが二次創作作品を販売して印税を受け取れる。

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 米Amazon.comは5月22日、ユーザーがファンフィクション(二次創作作品)を出版して印税を受け取れるサービス「Kindle Worlds」を発表した。


Kindle Worlds

 同サービスでは、ユーザーが小説や映画、ドラマなどの世界をベースにした二次創作作品をKindle Storeで0.99〜3.99ドルで販売できる。執筆者と権利者の両方に印税が払われ、1万語以上の作品の場合、執筆者の取り分は売り上げの35%。5000〜1万語の短い作品向けの実験的サービスも提供する予定。こうした短い作品は1ドル未満の価格で販売され、執筆者には売り上げの20%が支払われる。

 Kindle Worldsで販売できるのは、Amazon.comがライセンスを獲得した作品の二次創作作品に限られる。同社はWarner Bros.傘下のAlloy Entertainmentと契約を結んでおり、「Gossip Girl」「Pretty Little Liars」「Vampire Diaries」が対象作品となっている。対象作品は今後追加する予定。

 また二次創作作品の内容に関してはガイドラインがあり、ポルノや過度に暴力的な作品、クロスオーバー(複数の作品の世界をまたぐもの)、法律に違反する作品などは禁止となっている。意図的に誤解させるタイトルなど、読者の体験を損なう作品はAmazonが却下することもある。

 作品の権利については、二次創作作品に執筆者が独自に盛り込んだ要素は執筆者が著作権を持つと規定されている。執筆者はこの独自要素をAmazonに独占的にライセンスすることを認め、Amazonは権利者が独自要素を(執筆者に報酬を払わずに)利用することを認める。

 Kindle Worldsは6月にスタートし、米国向けのサービスとなる。

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