シンガポールのシュールすぎるテーマパーク「ハウパーヴィラ」に潜入!:これが海外版「地獄めぐり」か……
中国の伝説や歴史的な人物をシュールすぎる彫像たちが表現する。そんなテーマパークがシンガポールにある。
シンガポール西部にあるテーマパーク「Haw Par Villa(ハウパーヴィラ)」をご存知だろうか。「シュールすぎるテーマパーク」として観光客の間で密かに注目を集めているのだ。
かつては「タイガーバームパーク」と呼ばれていたこのテーマパーク。実は、万能薬「タイガーバーム」を販売して巨万の富を得た胡文虎(オゥ・ブン・ハウ)・胡文豹(オゥ・ブン・パー)兄弟が建立したのだ。その後、シンガポール観光協会に売却されたのち、1985年に彼らの名前にちなんで「ハウパーヴィラ」と名付けられたという。
ハウパーヴィラは、中国の伝説や民間伝承を表現する1000体の彫像と150のジオラマを備える一大庭園。孔子や福禄寿といった伝説的な人物、「西遊記」や「山海経」に登場する神仙・妖怪などの彫像のほか、儒教に基づいた教えを表したジオラマが至る所に並べられているのだ。
しかし、一方で、何を表現したいのか分からない「意味不明」な彫像たちもいくつもある。
また、敷地の一角には「地獄」を体験できる(?)こんな場所が。
ここでは仏教の教えで知られている罰や生まれ変わりの様子がリアルかつグロテスクに表現されている。「こんな恐ろしい地獄に行くことにならないように現世で正しく生きましょう」という教訓を伝えるための演出とはいえ、あまりにもおぞましい地獄の様子に「ぎゃん泣き」する子どもも少なくないのだとか。
……というように、奇妙でどこか哀愁さえ感じる彫像やジオラマに出会えるハウパーヴィラ。実は、入場無料で営業時間(午前9時〜午後7時)内であれば誰でも自由に入れるのも魅力の1つ。シンガポールにお越しの際は、ぜひハウパーヴィラに足を運んでこのシュールな世界を体感してほしい。
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