第3回将棋電王戦の出場プロ棋士5人が決定 「実力も話題もドラマもあるメンバー」
既に決まっていた屋敷伸之九段を含む出場棋士5人がニコファーレに集結。毎度おなじみのカッコイイPVも公開されたぞ。
ドワンゴと日本将棋連盟は10月7日、「第3回将棋電王戦」(来年3〜4月開催)の出場プロ棋士5人と、最強将棋ソフトを決める「将棋電王トーナメント」(今年11月開催)の出場チーム23組を発表した。
発表会場のニコファーレ(東京・六本木)には、マスコミ関係者や一般観覧者が集まり、会見の様子はニコニコ生放送で中継(タイムシフト視聴可)された。冒頭に人気映像作家・佐藤大輔さん制作のPVが流れると、既に決まっていた屋敷伸之九段を含む出場棋士5人が発表された。()カッコ内はPVより。
- 屋敷伸之九段(本格将棋の忍者屋敷/史上最年少タイトル記録の天才A級棋士)
- 森下卓九段 (無冠の帝王「電王」へ/将棋界のシステム開発家秘策あり。)
- 豊島将之七段(若き天才オールラウンダー/09年最多勝利&11年最高勝率男)
- 佐藤紳哉六段(最強のエンターテイナー棋士/光ってる方のサトシン)
- 菅井竜也五段(電脳 振飛車サバキ士/前回出場の船江恒平五段と同門)
出場棋士が明らかになるたびに、会場や番組コメント欄は盛り上がりで、特にニコニコ動画では「豊島? 強いよね」などで人気のある佐藤六段には注目が集まっていた。ちなみに、その発言相手こそ、同じ団体戦メンバーの豊島七段。そのため、やはりと言うべきか質疑応答時に「豊島選手の印象は?」と振られ、再現を余儀なくされていた。
今回の人選について、将棋連盟サイドは、「この5人を選んで心から良かった」(谷川会長)、「話題(笑い)が取れ、かつ勝利できるメンバーを選んだ」(片上理事)とコメント。ドワンゴ川上会長は「実力も話題もドラマもあるメンバーでありがたい」としつつ、実はラインアップは前回会見時(8月)にほぼ決まっていたが、「ドワンゴ側の都合(PV制作ほか)により10月発表になった」と内情を明かしていた。
このほか「対局は午前10時開始で休憩2回」(昼食休憩:正午〜午後1時/夕食休憩午後5時〜午後5時30分)、「持ち時間は各5時間 切れたら1分将棋(チェスクロック方式)」の新ルールが発表され、視聴者からは「夕ご飯楽しみ」「終局遅くなりそう」といったコメントが寄せられていた。
また、11月2日〜4日に開催する「将棋電王トーナメント」のエントリーチーム名も発表された。同大会の優勝ソフトが「電王」となり、上位5ソフトが第3回将棋電王戦に出場する。以下の23組で争われる。()カッコ内は開発者。賞金は1位250万円、2位100万円、3位70万円、4位50万円、5位30万円。
- AWAKE<アウェイク>(巨瀬亮一)
- Apery<エイプリー>(平岡拓也)
- 井上将棋(井上浩一)
- N4S<エヌヨンエス>(横内健一)
- カツ丼将棋(松本浩志/福田栄一)
- Calamity<カラミティ>(川端一之)
- クマ将棋(上瀧剛)
- K-Shogi(本田啓太郎)
- GA将!!!!!!!<ガショウ>(森岡祐一)
- scherzo<スケルツォ>(氏家一朗)
- 習甦<シュウソ>(竹内章)
- Selene<セレネ>(西海枝昌彦)
- 大合神クジラちゃんα(鈴木雅博)
- ツツカナ(一丸貴則)
- ひまわり(山本一将)
- Bonanza(保木邦仁)
- ponanza(山本一成/下山晃)
- メカ女子将棋(竹部さゆり/渡辺弥生/辻理絵子/木村健)
- やねうら王(磯崎元洋/岩本慎)
- Labyrinthus<ラビュリントス>(細羽英貴)
- レベルゼロ(中村幸裕)
- レビアタン(竹尻徹也)
- YSS(山下宏)
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