ニュース
ペラペラなのに感動的音質! 巻き取って持ち運べる“フィルム型スピーカー”が革新的:デジタルコンテンツエキスポ2013
薄くて軽いだけでなく高級スピーカー並みの音質……スピーカーの未来が見えた!
advertisement
「デジタルコンテンツEXPO 2013」で富士フイルムが展示していた“巻き取り型スピーカー”。振動して音を出す部分がフィルム状になっていて、ポスターのように巻き取って持ち運びできるという、革新的なスピーカーになっています。
実際に音を出しているのは、富士フイルムが開発した電気音響変換フィルム「BEAT」。圧電セラミックをポリマーに練りこんでフィルム状にしたもので、電気信号を受けるとフィルム自体が振動して音を出します。全面が振動するため折ったり曲げたりしても大丈夫。200ミクロンという薄さと柔軟な材質を活かせば、折り鶴の形に折ったスピーカーなんかも作れるようです。
さらにBEATが画期的なのは軽さと音質。重量はA4サイズでわずか20グラムです。音に関しては共振を起こさないため、100ヘルツ〜10キロヘルツの高音域で従来の高級スピーカーと同等のいい音を鳴らすとのこと。どうしても重くなりがちな高級スピーカーですが、BEATを使えば軽さと音質が両立できるようになるのではと期待されています。
巻き取り型スピーカーは一種のデモンストレーションで、今後BEATをどのオーディオ分野に応用させるかは模索中だそうです。BEATの性能がどのような形で社会に現れるのか、スピーカーの将来が楽しみですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- デジタルコンテンツエキスポ2013:おいこのペン勝手に動くぞ!!? こっくりさんみたいな体験ができちゃう不思議ペン
ボールペン教室の先生が手を添えてくれるように、“描く感覚”が追体験できるユニークな装置。 - デジタルコンテンツエキスポ2013:もう貧弱なボウヤとは呼ばせない ラピュタの親方がシャツをビリビリーッてしちゃうアレを疑似体験できる夢のシステムがついに開発される
もやしっ子、集まれー! - デジタルコンテンツエキスポ2013:笑顔のミクさんが手を握ってくれた 「初音ミクの握手会」が実感ありすぎてやばい
VRメガネと感触インタフェース装置でミクさんと握手する感覚を生み出す夢のシステム。あっちの世界に住みたくなる。 - デジタルコンテンツEXPO 2012:スケスケになっちゃう「透明プリウス」 実際に乗ってみた
「透明になる」は本当? - デジタルコンテンツEXPO 2012:あれ、画面へこんだ? タッチパネルに“押した感触”プラスする技術
「カチッ」も「グニュッ」も自由自在。 - デジタルコンテンツEXPO 2012:もう寄り弁なんてまっぴらだ! それなら「よりべんならず」を使えばいいじゃない
うまい弁当のためならハンドボールサイズでも大丈夫。 - デジタルコンテンツEXPO 2012:ボルトが感じる風と大地! 触覚や嗅覚まで再現するバーチャル身体技術
世界最速の足の踏み込みってどんな感じ? - 光学迷彩を搭載した透明プリウス デジタルコンテンツEXPOに登場
透けて見えます。