advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
消費者庁は12月4日、目の視力を回復させる「レーシック手術」について、施術不良や術後のトラブルなどの報告が相次いでいることから、安易なレーシック手術は避けるようにとの注意文を公表しました(PDF)。
消費者庁によると、ここ5年で事故情報データバンクに寄せられた被害報告は80件。症状としては過矯正による遠視がもっとも多く、ほかにも乱視、光をまぶしく感じる、ドライアイ、目の痛み、見え方に起因する体調不良(頭痛や吐き気など)があったとのこと。消費者庁では「手術に伴うリスクについて、医療機関から十分に説明を受けていないおそれがある」と注意を促しています。
また、レーシック手術経験者600人を対象に行ったアンケートによると、術後に希望した視力を得られた人は全体の74.3%で、回答者の約2割は「希望した視力に届かなかった」「一旦は希望した視力になったが、元の視力に戻ってしまった」など、希望した視力を得られていないことが分かったとのこと。また視力以外でも「光がにじんだりギラギラするようになった」「ドライアイが続いている」など、43.2%が何らかの症状や不具合があったと回答したそうです。
これらを踏まえ、消費者庁ではレーシック手術について、リスクがあることを十分に認識し、リスクについて医療機関できちんと説明を受けたうえで、本当に手術が必要かどうか慎重に検討するよう呼びかけています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 【懸賞水増し問題】秋田書店、不正訴えた社員の解雇報道に「とうてい容認できない」と反論
毎日新聞の報道では元社員側は「罪をなすりつけられた」と主張していますが……。 - 消費者庁がKDDIに措置命令 「iPhone 5の75Mbpsサービス、人口カバー率96%へ」 → 実際は14%でした
auでiPhone 5を使っている人はご注意を。 - 「トクホウ」→「トクホ」と誤解の恐れ 消費者庁がコカ・コーラに行政指導
行政的にはツッコませていただきました。 - 消費者庁のテーマソングにミクさん? 歌っているのは誰か尋ねてみた
歌声は本当に彼女のもの? - プラズマクラスター効果なし? シャープ「誤解を与える表現」と認めるも「性能には問題なし」
消費者庁の措置命令について、シャープが反論。 - 太陽を間違った方法で見るとひどいことになる
5月21日早朝の金環日食。日食といえども望遠鏡や双眼鏡で太陽を見るとすごく危険だと分かる動画を紹介します。 - 消費者庁、コンプガチャは違法と判断。7月1日からは法的措置も
ソーシャルゲームのコンプガチャについて、消費者庁が正式な見解を示した。 - 日食観察グラス、性能や品質に注意を 消費者庁が呼びかけ
消費者庁は不適切な日食観察グラスを使うと目を傷める危険があるとして、蛍光灯の形がくっきり見えるもの、ひび割れや穴があるものは使わないよう求めている。