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「別人が作曲」判明の佐村河内さん Amazonレビューも炎上

「贋作を見抜けなかったレベルの低いリスナーの一人として自省したい」など、ファンから辛らつなコメントが相次いでいます。

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 耳が聞こえない作曲家で、「現代のベートーベン」と呼ばれていた佐村河内守(さむらごうち まもる)さんが、主要作品を別の作曲家に作ってもらっていたと報じられたことを受けて、佐村河内さんの代表作「交響曲第1番 HIROSHIMA」などのAmazon商品のレビュー欄が炎上しています。

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 問題が発覚した2月5日以降、レビューには一番低い星評価をはじめ、辛辣(しんらつ)なコメントが相次いでいます。多くは“捨て垢”での便乗行為のようですが、中には「贋作を見抜けなかったレベルの低いリスナーの一人として自省したい」「本物の作曲者名で再発売されるべきでしょう。今でも信じられないニュースです」といったクラシックファンによる投稿もあります。同作品は、2012年にNHKに紹介されたことにより予約が殺到。Amazonの音楽ソフト総合チャートで1位を記録したことがあります。

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 発売元の日本コロムビアは、5日に代理人弁護士より連絡があったとし、「驚愕しており、大きな憤りを感じております」「今後は、当社としても今回の事態に関する事実関係を精査した上で再発防止策を検討して参ります」とコメント。NHKは、昨年3月に放送したNHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家〜」の番組ページなどで、「放送当時、本人が作曲していないことに気づくことができませんでした」と謝罪しています。

 ちなみに、ソチ五輪に出場するフィギュアスケート男子代表の高橋大輔選手が、ショートプログラムで使用する予定の「ヴァイオリンのためのソナチネ」も、同氏による作曲ではないことが判明しましたが、高橋選手は公式サイトで「変更は致しません。今はオリンピック直前の大切な時期ですので、やるべきことに真摯に取り組み、本番を迎えたいと思います」とコメントしています。

 また佐村河内さんの著作権の管理を委託されている日本音楽著作権協会(JASRAC)は「事実関係を含め本人に詳細を確認しているところ」とコメントを発表。権利の帰属が明確になるまで、利用の許諾を保留すると説明しています。

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