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【神秘】絶食6年目で死んだダイオウグソクムシ1号たん 食べてないのに痩せてなかった

体重は2007年の入館時に1040グラムだったのに対し、死亡時1060グラム……なんで?

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 2月14日に残念ながら死んでしまったダイオウグソクムシ「NO.1」の解剖結果が、鳥羽水族館の飼育日記ブログで紹介されています。

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深海の掃除屋としておなじみとなったダイオウグソクムシたん

 ブログのタイトルは「ダイオウグソクムシNO.1の解剖(画像注意)」。解剖写真も掲載されているのでご注意を。写真を見ると、ダイオウグソクムシの体内はずいぶんとシンプルな構造に見えます。腹部の大部分を胃が占めているんですねぇ。

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読み進めると解剖写真が出てきます

 丸5年餌を食べず絶食6年目に突入していたNO.1ですが、2007年9月の入館時の体重が1040グラムだったのに対し、死亡時の体重は1060グラム。食べてないのに全然痩せていない、だと……? ブログでは、「胃を含めた消化管全体に炎症、変色部位は認められず、これまで解剖したどの個体よりも状態が良いように見えました」「これまでの個体と比較しても特に軟組織の削痩(痩せ)は認められませんでした」と解説されており、餓死ではないかもしれないとのこと。

 NO.1の直接の死因はいまのところ不明です。胃の中を満たしていた液体から菌が見つかり、これが病原性のものなのかどうか特定を進める予定とのことです。

 このほかにも、空気に触れるとなぜかゼリー状になる体液の写真など、貴重な解剖の様子が掲載されています。興味のある方はブログをご覧ください。

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