Twitterなどソーシャルメディア上のデマを自動で発見してくれるシステムを、ヨーロッパのプロジェクト「Pheme(フィーム)」が開発しています。
オンライン上のうわさが正しいか偽物か、リアルタイムで自動的に検証するというもの。開発しているのはシェフィールド大学が率いる国際的な研究グループで、実用化されればジャーナリストや政府、緊急サービス、保険機関、民間企業などがソーシャルメディア上のあやふやな情報に対しより効果的に対処できるようになるそうです。
「Pheme」では検証したうわさを「speculation(推測)」、「controversy(討論中)」、「misinformation(意図的でない誤報)」、「disinformation(悪意を持って流したデマ)」の4つに区分します。またうわさのよりどころを見極めるため、情報源がジャーナリストなのか専門家なのか、一般人なのか自動「bot」システムなのかといったように、どこから来たものか自動的に分類。情報源の経歴や背景、SNS上で会話がどのように発展してきたかも徹底的に調べることで、偽情報を広めるためだけに作られたTwitterアカウントなどもすぐに見つけることができます。
シェフィールド大学のコンピュータ科学部主任研究員・Kalina Bontcheva博士によると、現時点ですでに複雑な課題の多くが解決済みとのこと。ただし情報の真偽をリアルタイムで自動解析するのはまだ無理だそうです。
海外ニュースサイト「The Telegraph」の2月21日時点の記事では、試作品は完成間近で、システムの最終版は18カ月以内に利用できるようになると報告しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「ドラえもん打ち切り決定」「松本潤と井上真央電撃婚」などのデマツイートに注意 うっかりスパムアプリ認証→さらにTwitterで拡散の事態
他にも「緊急速報!!高橋大輔、詐欺容疑で逮捕」「真のワンピースの正体とは!?」といったデマツイートも。 - 「よんどしい破産」→まとめ「STUDIO4℃破産!」→STUDIO4℃「ピンピンしているんですけど」
またデマかよ。 - 「iOS 7にすると防水になるよ!」――悪質なデマ&偽広告が海外で広がる
なるわけねーだろ! - ドラマ「半沢直樹」最終回で「視聴率54.4%」のデマ飛び交う
紅白か! - 「18歳未満はLINE禁止」はデマ LINE運営会社が否定
ID検索機能の制限が、「LINE禁止」のデマを生んだようだ。 - 「パクツイです」 LINEかたるTwitterアカウントがサービス終了の偽情報を投稿
またもLINE終了の偽情報が流れた。 - 「渋谷駅で銃乱射」デマはどのように広がったのか “まとめ”が生む危うい伝言ゲーム
実際には「銃の形をしたライター」だったというこの事件。ネットでは「発砲事件」「銃の乱射事件」といった誤情報に変換されTwitterやNAVERまとめなどによって広く拡散される事態となっていた。 - パズドラ6月30日でサービス終了? デマ拡散に運営が警告「悪質な行為」「そのような事実は一切ございません」
場合によっては法的な対応を行うこともあり「絶対におやめください!」とのこと。