東北大学准教授の森田果氏が6月中旬に日本評論社より出版する「実証分析入門 データから『因果関係』を読み解く作法」の目次がおかしいと話題です。
この書籍、「政策効果の評価などで注目を集める『因果関係』の推測方法を、数式に頼ることなく解説。実証分析の『作法』が身につく」内容となっているようですが、この時点では分かる人にしか分からない一見難解なものに思われがちです。ところが、日本評論社サイトに掲載されている書籍詳細の目次を見てみるとどこかで見たことがあるフレーズが並んでいます。
たとえば第2章の「実証分析の落とし穴」はいいとしてその副題には「こんなの絶対おかしいよ」とあり、第4章には同じく副題に「わたしの、最高の友達」、第9章には「ダミーも、交差も、あるんだよ」とあります。これってもしかしてあの魔法少女なアニメでは……?
まだまだあります。第7章には「お前はもう死んでいる」、第8章には「私が死んでも代わりはいるもの」、第11章には「こんなこともあろうかと」、第13章には「OLSとは違うのだよ、OLSとは!」、第15章には「坊やだからさ」、第16章には「あんなのただの飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」、第20章には「踏み台にした!?」、第21章では「なんでもは知らないわよ、知ってることだけ」と、世紀末救世主や機動戦士だったりクローン人間だったり羽川さんだったりの名ゼリフが並んでいます。これは完全に狙っていますね。
第12章の「飛ばねぇ豚はただの豚だ」や第22章「3分間待ってやる」などジブリ成分もあります。中には「B’zよりPerfume」「劇的(?)ビフォーアフター」などもあり、アニメだけに固執しているわけではないようです。
とりあえず著者の森田さんは、そっち方面にも明るいことがよく分かりました。一見難しそうな内容ですが、この副題のおかげで親しみやすくはなりました。ちなみに、最終章は「もう何も怖くない」と、まどか☆マギカで締めています。
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