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NASA、火星探査のために「空飛ぶ円盤」の飛行実験を実施予定

ハワイ上空で上がって落ちてくる。

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 米航空宇宙局(NASA)が、6月中に「空飛ぶ円盤」の飛行実験を実施する予定だ。将来の火星探査を見据えて開発中の試験機「LDSD」のテスト飛行で、早ければ6月11日に行われる。

LDSD 空飛ぶ円盤っぽい

 LDSDの正式名称は「The Low Density Supersonic Decelerator」。直訳すると「低密度超音速減速装置」で、火星に有人宇宙船や探査機安全を安全に着陸させることを目的にしている。強力なエアクッションを搭載しており、これを膨らませることで、大気が薄く空気抵抗が小さい火星でも、パラシュートを使える速度まで減速できるようだ。

LDSD コンセプト画像


 実験では、気球により高度約3万7000メートルまで運び、切り離してからロケット噴射で高度約5万5000メートルまで上昇。そこで進行方向を変え、マッハ4で飛行した後、エアクッションを作動させてマッハ2.5まで急減速。最後はパラシュートを開いてハワイ沖に着水する予定。実施場所はカウアイ島の米海軍基地で、6月11日〜14日までの気象条件の良い日に行う。

LDSD ロケットテストのようす

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