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みんなの手書き文字、平均するとどんな字になる? フォント化して配布へ

自分の字を入力して、平均と比べることもできる。

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 大手文具メーカーのBICが、世界中のユーザーの手書き文字データを1つの書体に統合するプロジェクト「Universal Typeface Experiment」を開始した。完成したフォントは公開し、今年8月に初版がダウンロード可能になる予定。

 「Universal Type Experiment」は、累計1000億本以上生産され、「世界共通ペン」とも呼ばれた同社製品「BIC Cristal」を祝うキャンペーンとして、広告代理店「DDBデュッセルドルフ」が発案。世界中のユーザーの手書き文字を、誰でも利用できるようデジタルフォントに永久保存することを目指す。

 特設サイトでユーザーの手書き文字を収拾。プロジェクト用に開発したアルゴリズムによって、それらの筆跡入力と統計データを1つのフォントに統合する。


日本人が書いた平均的な「W」

各国のユーザーが書いた「W」

 ユーザーは、特設サイトで筆跡を提供することで、自分の手書き文字を、年齢・性別・国籍・職業業種など指標別の全体平均と比べることができる。文字はスマートフォンやタブレットなどから入力できる。

 DDBデュッセルドルフのクリエーティブディレクター、ヤン・プロパフさんは「我々の手書き文字は最も個人的な財産の1つである。BICは最も普遍的な筆記用具の1つを生産し数十億の人々がその製品を使用しているが、まず疑問に浮かぶのは、それでは世界の普遍的な手書き文字は一体どのような書体なのだろうか。今回の試みでそれを探索することによって、我々みんなが知っていて、使っているペンを祝福することができる」とコメントしている。

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