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1円の切手が約9億7000万円に 「世界一有名な切手」落札される

もとの値段の10億倍近い値がつきました。

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 「世界で一番有名な切手」とされる「British Guiana One Cent Black on Magenta」が6月17日、オークションハウスSotheby'sで948万ドル(約9億7000万円)で落札されました。切手の落札額としては最高額となります。

 この切手は、もとの値段は1セント(約1円)。10億倍近い値がついたことになります。1856年にガイアナ(当時はイギリス領ギアナ)で発行され、イギリス領ギアナの切手としては唯一残ったとてもレアなものとなっています。

 この切手は1873年に南アメリカに住んでいた12歳の少年に発見され、有名なコレクターを経て、化学会社DuPontの御曹司John du Pont氏の手に渡ります。同氏はスポンサーしていたレスリングのオリンピック金メダリストDavid Schultz選手を殺害し、2010年に獄中死。その遺品としてオークションにかけられたということです。

 「British Guiana One Cent Black on Magenta」はこれまでに何度かオークションにかけられており、1922年には3万5000ドル、1970年に28万ドル、1980年に93万5000ドル、そして今回948万ドルの値がついています。ちなみにこれまで一番高値で落札された切手は、1996年に約220万ドルの値がついた「Treskilling Yellow」。スウェーデンで1855年に発行されたもので、本来とは違った色で印刷されたことで希少価値がついているそうです。

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