中国の研究チーム・Air umbrellaが、空気で雨を吹き飛ばす傘「Air umbrella」を発表し、製品化に向けてクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で出資を募っています。
「Air umbrella」は、スティックの先端部分から空気を射出して雨粒を飛ばす“見えない傘”。カバー範囲は直径1メートル以上で、雨が強くない場合はもっと広範囲になるそうです。作動音は「雨音の方が大きい」とのこと。
気になる「周りの人が濡れるのでは?」との疑問には、「ほとんどの雨粒は50〜70センチほど飛散する。一定の距離をあけるか、または傘をさしていれば問題ない」「近距離で傘がない人は影響を受けるが、雨の日に傘がない場合はどのみち濡れる」と説明しています。ちなみに、「Air umbrella」ユーザー同士では、「肩幅以上の距離があれば大丈夫だが、近いと空気の流れが乱れて雨粒がかかる」とのことでした。
ネックは稼働時間で、通常タイプが約30分、小型タイプだと約15分。充電(フルで約30分)すれば再使用できますが、この仕様により「都市在住者か車を持っている人に向いている」としています。サイズの詳細は下記のとおり。
Aタイプ:女性向け。長さ30センチ、重さ500グラム、バッテリー約15分。
Bタイプ:標準サイズ。長さ50cm、重さ800グラム、バッテリー約30分。
Cタイプ:伸縮可能版。長さ50〜80センチ、重さ850グラム、バッテリー約30分。
研究チームは、北京大か南京大で航空宇宙学を学んだメンバーが大半で、2012年から開発・改良を進めているそうです。今回のプロジェクトでは、締切まで9日を残して目標を大きく上回る2万6000ドルが集まっています。出資は10月15日時点で、Aタイプが133ドル、Bタイプが143ドル、Cタイプが153ドルから受け付けています。
ただし、現状はまだ試作機の段階で、出資者に製品が届くのは2015年12月になる見込み。一応条件には「2015年末までに発送できなかった場合は、2016年1月末までに全額返金する」とも記載されているので、可能性を感じた方はチャレンジしてみてください。
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雨の日がちょっと楽しくなりそう。