台風20号「ヌーリ」発生
マレーシアが用意した鳥の鸚鵡(おうむ)の意味。今時期はまだ台風の発生が続く時期だが、前回の19号以来、約1カ月空いている。これだけ発生が途切れるのは14年ぶり。
10月31日午後3時にフィリピンの東で台風20号が発生しました。名前は「ヌーリ」。マレーシアが用意した鳥の鸚鵡(おうむ)の意味です。中心気圧は1000ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は18メートルです。1時間に15キロの速さで西へ進んでいます。
※台風の名前は、台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)の加盟国などが提案した名前が、あらかじめ140個用意されていて、発生順に付けられます。
台風が発生・発達するのは海面水温が28度以上であることが必要と言われています。今回、台風20号が発生した海域では海面水温が30度前後と高くなっています。今後、海面水温の高い領域を進むため、発達する見込みです。
目先は西よりに進む予想で、まだ進路は定まっていませんが、秋の台風は日本付近で速度を上げて、急に襲来するのが特徴のひとつです。今後の動きにご注意下さい。
19号以来、約一ヶ月空けての発生 14年ぶり
今年の台風を少し振り返ると、ある傾向が見えてきます。
13号が8月7日に発生。
14号が9月7日に発生。
発生間隔は1ヶ月。台風シーズンに、これほど台風発生の間隔が空くのは57年ぶりのことです(8月、9月では)。
15号が9月12日に発生。
16号が9月17日に発生。
17号が9月24日に発生。
18号が9月29日に発生。
19号が10月3日に発生。
ほぼ5日前後のペースで連続して発生。このように同じペースで連続して台風が発生し続けるのは7年ぶりのことです。
そして、今回の20号。19号の発生以来、27日間、台風の発生がありませんでした。10月から11月上旬はまだまだ台風の発生が続く時期にもかかわらず、台風の発生が約1ヶ月もの間、途切れるのは14年ぶりのことです。
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