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「もう何年も稿料が支払われていない」として雑誌「創」の連載を休載していた作家の柳美里さんが、自身のブログでこの問題に決着がついたことを明らかにしました。
柳さんは依頼時の条件であった「400字詰め原稿用紙1枚あたり2万円」を基準にすると、未払いの原稿料が1142万8078円になると指摘していました。しかし、1日も早く問題を解決して執筆に集中したいとの思いから、「創」内規の最低稿料である「1枚4000円」という条件で譲歩。所得税などを差し引いた140万8706円全額を「創」編集長の篠田博之さんから返済されたと説明し、「篠田さんが土壇場で見せてくださった『誠意』に感謝いたします」とつづっています。
また、柳さんは同ブログでこの返済金を健康保険未納金12カ月分など各種支払いにあてるとしており、これによって「一文無しになりますが、一文無しには慣れっこです」「毎日、見知らぬひとから支払い督促の電話がかかってこないだけで、天と地ほどの差がある」など自身の経済状況も赤裸々に告白。ネット上では提示稿料からの大幅な減額や、芥川賞作家の苦しい生活ぶりに驚く声も多くあがっていました。
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