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「マリオは黒人のようにジャンプし、ユダヤ人のようにコインをつかむ」バロテッリの人種差別批判がかえって炎上する事態に

愛称の「スーパーマリオ」にかけたユーモアが問題に。

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 サッカーイタリア代表で現在イングランドのリバプールに所属するマリオ・バロテッリ選手が自身のInstagramに人種差別を批判するメッセージを投稿。その文言がかえって人種差別的ではないか、と炎上する事態になっています。

画像 バロテッリ選手のInstagram(該当画像は削除済み)

 バロテッリ選手は自身の愛称にもなっている「スーパーマリオ」の画像を投稿し、「マリオのようになろう。彼は日本人に作られたイタリア人配管工で、英語を話しメキシコ人のような見た目をしている。黒人のようにジャンプし、ユダヤ人のようにコインをつかむんだ」と人種差別主義者にならないでほしいというメッセージを発信しました。

 ガーナ移民の夫妻のもとで生まれ、3歳のときにイタリア人夫妻の養子となったという複雑な出自を持つバロテッリ選手。飛び抜けた身体能力の持ち主でサッカー選手としての実績は高いものの、破天荒な言動や行動は「悪童」として批判されることも多く、サポーターから人種差別的な野次を受けることも少なくありません。メッセージの後半部分はそんな自身の現状をユーモアを交えて訴えたものですが、「その発言こそ人種差別的だ」と非難を受け、イングランドサッカー協会が調査に乗り出すなど、かえって大きく炎上する事態に発展してしまいました。

 バロテッリ選手は投稿を削除し、Twitterで「オレの母親はユダヤ人だ、これ以上騒がないでほしい」「ユーモアを交えて人種差別を批判しようという意図だった。傷ついた人に謝罪する」と投稿。ちなみにこのメッセージは海外のネット上で拡散されている「コピペ」の一節であり、バロテッリ選手はこれを引用しただけではないかとのこと。ネット上では不注意な発言を問題視しながらも「バロテッリに悪気はないんだろうな」「バロテッリを差別してる人間も取り締まるべき」などと擁護する声もあがっています。

たろちん

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