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マリオワールドRTAで奇跡の世界記録更新 人間には不可能とされた「エンディング呼び出しバグ」を実機で再現

ついに人間がTASさんの領域に足を踏み入れたか……。

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 人力によるゲームクリア最速を目指すRTA(リアルタイムアタック)の世界。このジャンルでも特に人気の「スーパーマリオワールド」では、世界中のプレイヤーがわずか0.1秒の記録更新をかけて日夜プレイを繰り返しているのですが(関連記事)、このほど海外のプレイヤーが世界記録を5分以上塗り替えるとんでもない技を成功させてしまいました。

 スーパーマリオワールドにおけるこれまでのRTA最速記録は10分台。一方、ツールを使って「理論上最速」を目指すTAS(ツールアシステッドスピードラン)ではなんと1分を切っています。どうしてこれほど差が開いているのかというと、TASの世界で「エンディング呼び出しバグ」という、ステージの途中から突然エンディング画面にワープする強制クリアの技術が発見されたため。実際のゲーム機でも「理論上」は再現可能なバグ技ですが、意味不明な操作をフレーム単位で何度も入力するという人間離れした作業が必要で、RTAの技術として使うのは非現実的だとされていました。

人間には事実上再現不可能だとされていたバグ技
画像 ある海外プレイヤーが「どうせ無理だから好きなラーメンの話しようぜ」みたいなテンションでやってました

画像 ウソ!? できちゃった!

 しかし、海外のRTAプレイヤー・SethBlingさんがTwitchで配信しながらこの技を試していたところ、なんと偶然にも実機で「エンディング呼び出しバグ」を成功させてしまいました。その場にいる誰もができるとは思っていなかったため、本人も達成の瞬間びっくり。これにより、約6分でクリアするという圧倒的な世界記録を叩き出します。しかも、翌日もう一度本気を出してチャレンジしたところまたしてもバグ技を出すことに成功。あっという間に自分の世界記録を塗り替え、4分49秒という驚異の記録を達成しました。再現の極めて困難なこのバグ技を完璧にマスターしたSethBlingさん。TASさんの領域に初めて足を踏み入れた人間としてRTAプレイヤーの間で大きな話題になっています。

たろちん

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