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下北沢が大混乱に。極楽山本復帰ライブに賛否の声

下北沢駅から普通に電車に乗って帰る山本さん。

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 1月19日月曜日。下北沢で極楽とんぼ山本圭壱さんの単独お笑いライブか開催されました。さっそく当日の下北沢にようすを見に行ってきました。

 それにしてもなぜこのタイミングで8年の沈黙を破ったのか。それについて山本さんも言及しておらず本当のところは分かりませんが、とにかくお笑いライブをするのは事実です。

 このことについて、かつて極楽とんぼのファンだったという人(男性・26歳)に話しを聞いてみました。

「山さんが出なくなってからは、加藤さんを応援してました。その加藤さんのようす見てたら、そろそろ山さん復帰するんじゃないかなと僕は思ってました」

―― 一体どうして?

「2、3年くらい前から、『スッキリ!!』で加藤さんが事あるごとに山さんに対する発言を繰り返してたんです。例えば、1年の抱負を語るときに『コンビになりたい』って書いたり、芸人さんに対して『お前らはコンビだからいいよな。俺なんかもう8年も1人だ』みたいな発言をしたり。そのたびに、周りのコメンテーター達が言葉に詰まってるのが画面通して伝わってきましたね(笑)。それがここ2、3年でかなりあったんです」

 予感は見事的中し、復帰ライブ開催へと至りました。

「復帰はうれしいです。まためちゃイケでメンバーと絡む姿が見たいです」

 うわさによると、相方である加藤浩次さんが今回の復帰ライブの後押しをしたとも言われています。もしかしたら、数年前から機会を伺っていたのかも? 

 さて、観覧チケットは抽選で、もちろん筆者も応募しましたがあえなく落選。フタを開けてみれば、100人程度の定員に対し応募総数は1万6000人以上と、確率にして160倍。かなりの狭き門だったようですね。

 残念ながら会場には入れませんでしたが、山さん復帰ライブの注目度を取材すべく筆者は下北沢へ向かいました。

 午後4時、下北沢に到着すると劇場前にはすでに各局のテレビカメラが待ち構えていました。ざっと30人はいる感じです。


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 午後7時30分の開演に先立ってあちこちで取材が行われているようで、警備員さんにインタビューするリポーターや、劇場裏口でスタンバってるカメラの姿など、普段の下北沢とは違い、どこか異様な雰囲気に包まれています。


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 午後6時、さらに増えた報道陣に加え、一般人も集まり始めました。駅前なので待ち合わせの人も含め、すごい人だかりです。その中に熱心に劇場を見つめる男性がいたのでお話を聞いてみました。

―― こんにちは〜。今日のライブ当たった人ですか?

「いえ、家が近かったので見に来ました。昔から山本さん好きなんで」

―― ファン歴はどのくらいですか?

「う〜ん、どのくらいかは分からないけど、めちゃイケずっと見てました。今日は本人が出てくるかもしれないそうなので、チラッと見れたらいいなーって思ってます」

 ほかにも数人に声をかけましたが、大体が見物人。すごいですね、極楽山本。一般人の注目度も相当なようす。すると、筆者の後ろで話し声が。聞き耳を立てていると、どうやら今日のライブが当たった人のよう。カップルです!

―― すみませ〜ん、ライブが当たった方ですか?

「はい、そうです。偶然当たってびっくりしました」

―― すごいですね。今日はどこから来たんですか?

「僕はアメリカから来ました。今日のライブはネットで知って応募しました」

―― え、アメリカからわざわざ。

「はい。アメリカでも彼(山本)のことは知っていて好きだったので。今日は見に来れてうれしいです」

 山本さんの復帰ライブは、海を越えてアメリカ人までも呼び寄せたようです。

 午後6時半、開場しました。予定では開場時刻は午後7時でしたが、あまりの混雑ぶりに早まったようです。抽選に当たった約100人の観客が次々と劇場に入っていきます。劇場前は報道陣と一般人、およそ300人以上が押しかけ大混乱。キレる通行人。カオス……。

 客入りが終わったら一般人は帰るかと思いきや、まるで減るようすゼロ。開演してもそのまま立ち続ける人、その数100人以上。この人たち、全員山本さんのファンなのか!? それとも、ただの野次馬!? あまりの人の多さに再び怒る通行人。おばさまがテレビカメラに向かってブチギレてるのが印象的でした。また、「山本の復帰!? 吉本が許さねぇって!」と大声で話す事情通然とした女性もいました。

 寒空の中、立ち続けること約1時間15分。ようやく会場に変化が。どうやらライブが終わったようです。

 ちらほら出てくる観客たち。その中に先ほどインタビューしたアメリカ人男性とそのカップルを発見!

―― ライブどうでしたか? 

「すごく面白かったです! 新作ネタをやっていました。めちゃイケのキャラとか出てくるかなと思ったんですが、そういうのはなかったですね」

―― 投げ銭制でしたが、おいくら入れたんでしょう?

「ザルが出てきて2000円入れました。中には5000円いれてる人もいました」

―― 何か気になる発言はありましたか?

「名前こそ出しませんでしたが、『また2人でやりたい』というようなことを言ってましたね」

 コンビとしての復活を希望しているのでしょうか。終演後は、山本さんと記念写真を撮れるサービスも。


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 観客全員が出たあと、本人が出てくるのをいまかいまかと待ち構える報道陣と一般人。もう数は分かりません。行きずりの人も集まりだし、おそらく400人以上はいたかと思います。


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 そして、階段から降りてくる極楽山本さん! フラッシュの嵐! 押し寄せる人々! しかし! 写真が! 撮れない! 危険! てっきり報道陣に向けて何かコメントするかと思いきや、あれれ? 何もナシ! それどころか、周辺では「危ない!」「下がれ!」の怒号が飛び交い、あわや将棋倒しになるところでした。

 そして、山本さんが向かった先は、まさかの目の前の駅。そうです。電車で帰るようなのです。「本当に電車で帰るのか?」どよめく現場。そのまま、改札を通りぬけ、ついに一言も発しないまま、フィナーレとなりました。

 ……と、現場ではこのようにかなりの大騒動になっていたので、翌日のニュースを楽しみにしていました。が、取り上げていたワイドショーはごくわずか。「スッキリ!!」(日本テレビ系)で相方の加藤浩次さんが何か発言するかと注目されていましたが、特にナシ。擁護派と言われていた芸人たちも、その後コメントしていません。「復帰LIVE」として開催された今回のイベントですが、すぐの復帰の難しさを感じたのでした。

(中村未来/清談社)

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