毎冬1〜2月は、ニュースや新聞で雪道での転倒事故がよく報道されます。
中でも、朝6〜9時までの通勤時間帯の転倒事故が多い(※1)のは、気温が低い午前中に雪道が凍結しやすいから。スケートリンクのようになった「ツルツル路面」を、いつもの通勤靴やヒールで歩くのは大変危険!
そこで、転ばない秘策として冬靴選びに注目しました。靴底を重視して、スマートに雪道を歩きましょう。
※1 東京消防庁「安心・安全トピックス」より
冬靴は防滑ソールを選ぼう
北海道や東北の人に比べ、関東以南の人は雪道に慣れていないため、冬靴は実用性よりもファッション性や防寒性で選びがち。あらためてブーツの靴底をチェックしてみると、全く溝がないものや、滑り止めがついていないのが主流ですよね。これじゃまるで、雪道を転ぶために履いているようなもの。一般的なスニーカーも、溝が浅い靴底が多いため滑りやすく、雪道には不向きです。
【靴底の滑り止めをチェック】
- 靴底全体に小さな深い溝がある
- 靴底に3〜5カ所、ポイントが着いている
- 靴底が滑らない素材(セラミック、ゴム、スパイクなど)でできている
- 靴底のパターンが細かいもの
滑りにくいビジネスシューズ
「スノーブーツは仕事で履けない……」。そんな男性にオススメなのが、見た目が普通のスノービジネスシューズ。靴底全体が滑り止め加工になっていて、ローファータイプも販売されています。
また、レディースの防滑パンプスやショートブーツなども、インターネットで購入できます。特にパンプスでは、ヒール部分のかかとをチェックするのを忘れずに! 雨用の滑り止め加工もあるので、雪用の滑り止め加工が施されているか気をつけましょう。
スノービジネスシューズは、雪国への出張用に一足揃えておけば重宝します。
急な積雪には、簡易式滑り止めを活用
帰宅途中の急な積雪には、簡易式滑り止めが便利です。つま先全体をスパイクソールでカバーできる「コロバンド」や、靴底中央にセットする「靴用スノーチェーン」、ガラス繊維の薄型滑り止め「スタッドレスバンド」など、多種メーカーから雪道を安全に歩くためのグッズが出まわっています。いずれも軽量コンパクトなので、冬限定でバッグに常備しておけば安心。
雪道で転ばない歩き方のコツは、足先に重心をかけて「急がず、焦らず、ゆっくり」。小さな歩幅でそろそろと、地面から足を上げすぎないのがポイントです。
滑りやすい場所を覚えておこう
雪道の転倒事故は、「滑りやすい場所」を認識することでも防止できます。バスやタクシーの乗降場所、駐車場の入口や横断歩道など車の出入りがある歩道や、地下鉄駅や地下街からの出入口付近などを歩くときは、急いで歩こうとして足を滑らすケースが多いようです。
冬靴を履いているからと楽観せず、安心・安全に歩きたいものですね。
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