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【成長画像あり】千曲川に出現した謎の石像が話題に 誰が何のために製作? 一切不明なまま石像だけがぐんぐん成長

Twitterでは「真田幸村?」「ケンシロウ?」など石像のモデルに憶測が飛び交う。

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 2011年から長野県上田市の千曲川(ちくまがわ)河川敷に発生している謎の石像が、ここ数日の間にTwitterで話題になっています。この石像、製作者も製作意図もモデルもわからないばかりか、2011年に出現してから徐々に大きくなり続けて今の形になったそう。一体これは何の作品なんだ……?

 石像はある男性の胸から上をかたどった約2、3メートルのもの。国土交通省千曲川河川敷事務所によると材質はモルタル。短髪を逆立て、首にはネックレス、筋骨隆々としていますが、モデルは何なのか判断がつきません。左胸あたりには「ドラゴンボール」の神龍のような絵も描かれていますが関係性は不明。Twitterでは「『戦国BASARA』の真田幸村がモデル?」「ケンシロウにしか見えない」など正体への憶測も上がっています。

 同事務所がこの像を最初に発見したのは、2011年4月に河川敷をパトロールしていたときのこと。当時はまだ首から上がおぼろげにある作りかけのようなものでしたが、同事務所は石像を不審物と判断。製作者を見つけたら注意を呼びかけるつもりで、その後も日中に河川敷全体を回るパトロールを週2回続けていました。

画像 2011年11月時の写真。まだ首から上だけで、顔や髪型もあいまいでした(画像提供:国土交通省千曲川河川敷事務所、以下も同じ)

画像 2012年11月時。髪がツンツン頭になり、顔も濃くなっていきます

 しかし製作者と一向に出会えないばかりか、石像は周囲の地面を掘り返しながらその姿を大きくし、頭部はよりリアルになり、ネックレスが着けられ、胸・肩が作られ……と年を追うごとに大きくなっていきます。らちが明かないので2013年12月には工作物の設置を禁止する看板を立てたものの、石像前に降りられる階段が作られるなど規模の拡大は止まらず、現在の形にまで成長してしまいました。結局この約4年間、製作現場には一度も遭遇しなかったそうです。不気味すぎるぞこのゴーレム。

画像 2013年12月、石像設置を禁止する看板を立てた時。すでに胸・肩まで完成していました

画像 2015年1月13日の様子。とうとう石像前に降りる階段まで作られました

 石像の存在が全国的に知られるきっかけとなったのが、1月末の朝日新聞の報道。石像の謎と同事務所の苦悩を取り上げたもので、これを機に各報道局が番組で紹介したことから、ネットでも話題になりました。ここ1カ月で作品は一気に有名になりましたが、作者は未だ不明のまま。

画像 現在は石像に近づけないようバリケードが設置されています

 河川敷事務所は2月2日、見学者が増加して石像での事故が起こる危険性もあることから、周りに金属パイプのバリケードを設置しました。現在は法律専門家に相談して、石像を撤去する方向で話を進めています。石像を国有地に無断で設置することは、河川法第24条「土地の占用の許可」と第26条「工作物の新築等の許可」に違反。第120条の罰則規定に基づき、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる可能性もあるそうです。

 事が大きくなりすぎて製作者も名乗り出にくい状況かもしれませんが、製作理由や作品タイトルが気になります。


黒木貴啓


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