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所沢市のエアコン住民投票、賛成多数も有権者の3分の1に届かず

条件的には設置は見送られたが、はたして?

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 埼玉県所沢市で2月15日、航空自衛隊入間基地に近い防音校舎の小中学校にエアコンを設置すべきかどうかを問う住民投票が実施され、賛成が5万6921票、反対が3万47票と賛成が上回った。しかし、投票率が31.45%にとどまったため、市条例の「多数票が投票資格者の3分の1以上」の条件を満たさなかった。投票資格者総数が27万8248人のところ、投票者数は8万7763人だった(うち、無効票は795票だった)。

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 市立の47小中学校のうち、騒音対策として防音対策が施されている防音校舎29校が対象。市は2006年にエアコンの設置方針を決めていた。ところが、2011年の東日本大震災と原子力発電所の事故を契機に「市民一人一人が足元を見つめなおし、便利さや快適さを最優先させてきた生き方から、自然と調和を図っていく方向に進路を転換すべき」との同年に市長選に当選した藤本市長の方針と市の財政状況を勘案し、エアコン設備を整備しないことにした。

 それを受けて、設置が予定されていた学校の保護者を中心に署名が集められ、住民投票条例を直接請求。市議会が昨年12月に可決され、住民投票が告示されていた。

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