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イスラム過激派組織「ISIL」 イラク、モスルの博物館の石像など破壊する動画公開 ユネスコが非難声明

声明を出したボコバ事務局長は、文化的な悲劇をはるかに越えた安全保障問題だとしています

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 イスラム過激派組織「ISIL」が26日、イラク北部に位置するモスルの博物館の石像などをハンマーや電動工具で破壊する動画をWeb上に公開しました。壊されたのは、1985年に世界遺産に登録されたハトラ遺跡の彫像や、ニネヴェの芸術品などです。


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 ユネスコのボコバ事務局長はこの行為に対し声明を発表。イラクの歴史、文化に対する計画的な攻撃であり、暴力と憎しみを煽り立てるものだと非難しています。

 現在、イラクやシリアから文化財を略奪する行為が前例の無い規模で起こっており、これらも武力組織やテロリストの資金源になっています。12日に行われた国際連合安全保障理事会では、イラクやシリアの文化財の略奪、密輸の防止などを各国に呼びかける「安全保障理事会決議 2199」が採択されました。

 今回の「ISIL」の破壊行為はこの決議を侵害するものだと、ボコバ事務局長は声明で発言。文化的な悲劇をはるかに越えた安全保障問題だとしています。イラクの文化財を保護するために国連安全保障理事会の緊急会合を行なうことを求めています。


画像 ユネスコのボコバ事務局長が、「ISIL」の行為に対する非難声明を発表

マッハ・キショ松

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