ヤマト運輸は、4月1日から小さな荷物を送れる新サービス「宅急便コンパクト」「ネコポス」を始めると発表した。
宅急便コンパクトは、現在の宅急便の最小サイズである「60サイズ」よりも小さな荷物を専用BOXで送ることができる。セールスドライバーによる集荷、直営店、取扱店での発送が可能で、コンビニでの取り扱いも順次開始する予定。
料金は宅急便と同様に地域別。例えば、関東発の関東着だと宅急便60サイズなら756円のところ、宅急便コンパクトだと運賃594円+専用BOX代65円で659円になる(税込)。通販事業者などの法人・団体や個人事業主向けには数量などによって利用者ごとに料金を決める。個人向けにはクロネコメンバー割(最大15%割引)、デジタル割(店頭端末での送り状発行で1個に付き50円引き)、持込割(店頭持ち込みで1個100円引き)の割引を用意する。
専用BOXは縦25×横20×厚さ5センチのものと、縦24.8×横34センチの薄型BOXの2種類。
ネコポスは、小さな荷物を受取人のポストに投かんする翌日配達のサービスで、通販事業者などの法人や個人事業者がヤマト運輸と契約した上で利用できる。荷物が投かんされると、受取人に「投函完了メール」が配信される(送り主が受取人のメールアドレスを登録した場合)。
発送地にかかわらず料金は一律。例えば、月間約100個を送る場合は200円台半ばとなる。サイズは角形A4サイズ(31.2×22.8センチ)以内、厚さ2.5センチ以内、重さ1キロ以内となっている。
ネコポスではフリマサイトなどとの連携を強化し、サイト内で送り状発行や集荷手配などが完結する仕組みを導入していく。
これまで小さな荷物の配送にはクロネコメール便が使われることも多かったが、ヤマト運輸は1月に、同サービスを3月31日で廃止すると発表。利用者が知らないうちにメール便で信書を送ってしまい、郵便法違反に問われるリスクがあるためとしていた(関連記事)。同社はその際、小さな荷物をやりとりするニーズに応えるための新サービスを導入することも明らかにしていた。
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