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「いないいないばあ」「ちいさいモモちゃん」の児童文学作家・松谷みよ子さん死去
幼いころに「いないいないばあ」を読んでもらった、大人になって赤ちゃんに読み聞かせたという人も多いはず。
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「いないいないばあ」「ちいさいモモちゃん」などで知られる児童文学作家・松谷みよ子さんが、2月28日夕刻に亡くなりました。享年89歳、死因は老衰。
松谷さんは1926年生まれ、本名・松谷美代子。1967年に童心社から刊行された0歳児向け絵本「いないいないばあ」は560万部以上と、絵本の中では日本で一番売れている人気作品です(トーハンミリオンブック2014年度版調べ)。また「ちいさいモモちゃん」シリーズの3作目「モモちゃんとアカネちゃん」(1974年、講談社)では、児童文学ではタブーとされてきた両親の離婚を比喩的に表現し、幼年童話で新境地を開きました。
1955年に結婚した瀬川拓男さんとライフワークとして民話採訪も行い、信州に伝わる小泉小太郎伝説をもとに書いた「龍の子太郎」(1960年、講談社)は1962年に国際アンデルセン賞優良賞を受賞。また日本全国から現代において語り継がれる民話を収集した「現代民話考」全12巻(初版・立風書房、現・ちくま文庫)、民話研究書「現代の民話」(中公新書)を手がけるなど、民話の採取・伝播にも貢献しました。
松谷さんの最期は長女と松谷みよ子事務所スタッフに囲まれ、眠るように息を引き取ったそうです。通夜密葬の儀は親族と同事務所スタッフで行われました。4月4日に青山葬儀場(東京都青山区)でお別れ会を実施予定で、「松谷はにぎやかなことが大好きでした。全国のファンの皆様にもお集まりいただければ幸いです」と同事務所は告知しています。
(黒木貴啓)
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