表参道・青山にある有名美容室「ACQUA」が、女装グラビアサイトをオープン。さらに、男性を対象に女装メイク&ウィッグのカットサービスを1日限定で提供していました。オシャレ美容室による本気の女装とは、どんなものなのか? 男性記者が体験してみました。
今回お世話になったのは、ACQUA青山店の方々。女装グラビアサイトも手がけた伊藤和明さんによるディレクションのもと、ドラァグクィーン(※)風メイクをお願いしました。
※ドラァグクィーンとは、男性が行う異性装の一種。ゲイ文化から生まれたが、趣味として行う異性愛者やプロのパフォーマーまで愛好家はさまざま。「女性のパロディ」として過剰なメイクや言動が特徴。
記者も初体験のケバケバしく濃いドラァグクイーンの様なメイク。一見簡単なように見えるかもしれませんが、「メイクのグラデーション等、細かいところで実は難易度が相当高いので、プロとして技術がしっかりとしていないと出来ないメイクです。その技術力をしっかりと見ていただきたいと思います」(伊藤さん)とのこと。伊藤さんと担当の小室さんの会話も、かなり細かいメイク用語が飛び交っていました。
開始から約1時間。メイクも完了して、ウィッグを被る前にワンピースに着替えました。椅子に座るとスカートがあがり、思わずパンチラしそうになるハプニングもありつつ、次はカットです。カットでは、ウィッグの位置を慎重に合わせつつ、前髪を整えていきます。
頭(顔)が大きいためか、ワンピースの持ち主(女性)と比べ、だいぶ印象が違うことに驚きつつ、いよいよ完成です。
もの凄いインパクト……。自分がこんなに濃いキャラクターになれるとは思ってもいなかったので、笑わずにはいられませんでした。思わず派手にピースをしてはしゃいでしまいました。着替える前、ついトイレで自画撮りを10分以上していましたが、どうせならこのままパーティーに行きたい気分でした。
サイトに掲載されていたドラァグクイーン風のド派手な女装メイクに対しては、「なぜアクアが女装!?」と驚いた人も多いようです。お客さんからも「笑っちゃいました」と反応は上々。これは伊藤さんの狙いどおりだったそうです。
「女性の美しさについて、いつも真摯であろうとした時に、女性と同じようにヘアメイクをしてみる事で、もっと知る事ができるのではないかと思い、今回の企画をはじめました。美容に対する接し方を、自分の為だけの美容だけじゃなく、人を“楽しませる為の美容”もあるんじゃないかと、違った提案もしてみたかった。美意識はジェンダーレスです」(伊藤さん)
ちなみに、今回の企画は、3月8日「国際女性デー」の認知拡大を目的に行っていたもの。「性的マイノリティーLGBTにとっての国際女性デーも、あって良いのではないかという考えから、今回の企画を通して、LBGTへの差別をなくすことに貢献できるのではと思っています」(伊藤さん)
これまで、ACQUAには女装のカット依頼の来店客はいなかったそうですが、「この企画で認知度が上がればそういったオーダーも増えるでしょうし、いつでもウェルカムです」とのこと。ナチュラル系からドラァグクィーン系まで、いろんなタイプの女装に挑戦してみてはいかがでしょうか。
(林健太)
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大学担当者によると、不適切な表現を認めた上での対応とのこと。