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音楽配信サービスのmoraが3月13〜14日にかけて定期運行のラストランを行った寝台特急「北斗星」の発着音をハイレゾ音源で配信開始しました。4種類ある音源は全て無料配信で、ダウンロードは各音源とも1万件限定。
北斗星とは、上野駅と札幌駅を繋ぐ寝台特急で、設備の豪華さから「走るホテル」として、およそ30年に渡り親しまれてきました。3月14日にJRが行ったダイヤ改正で定期運行が終了し、それ以降は臨時運行が行われますが8月22日の札幌発の運行で廃止されることが決まっています。ラストランで到着した上野駅には、約3000人の鉄道ファンが集まり、話題となりました。
今回配信される音源は、上野駅のホームに2台のレコーダーを設置して録音を行い、13日のホーム入線音と発車音、14日の到着音と回送音の4種類を収録したもの。北斗星の警笛や駆けつけたファンの声援が集音されているため、駅のホームで自分も見送っているかのような臨場感が味わえます。音源の監修は音楽プロデューサーであり、鉄道ファンとしても有名な向谷実氏が手がけています。
ハイレゾ音源は、空気感と臨場感のある音を再現する特性を持っており、その2つが聴くときに醍醐味となってくる鉄道の音を配信するのに適しています。新たな試みですが、鉄道ファンのみならず鉄道の歴史を保存するのに一役買いそうです。
(植木 鉢)
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ブルートレインは「北斗星」だけに。