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数年前からたびたびネットで話題になっている、この花をご存知だろうか。
長く伸びた手足、笑っているような顔、大きなストライプの帽子がカワイイ花だが、よく見ると……おや?
妖精のようなファンシーな花だが、足の間から長いモノが……!
正体を「世界らん展事務局」に尋ねたところ、この花の名は「オルキス属イタリカ」といい、地中海沿岸に分布する花だという。ヒヤシンスのように1本の茎からいくつもの花が咲く植物で、日本ではなじみのない花だが、現地では自生している姿も見られるのだそう。ひとつの花の大きさは約2センチと、かなり小ぶりだ。「裸の人の蘭」という俗称もあり、外国でもやはり同じように見えているらしい。
「オルキス属イタリカ」がどうしても欲しくなり「買えるところはないんですか?」とはやる気持ちを抑えつつ尋ねたところ、日本では個人輸入を除き、一般の花屋では販売されておらず、日本での入手は困難だという。無念……。
この「オルキス属イタリカ」は、2015年2月14日〜22日にかけて行われた「世界らん展」でも、約3000種の蘭の中でも目玉の一つとして一般公開されていた。現地では5〜7月頃に咲く花のため、2月の日本で展示するのは難しく、開花している状態で日本公開されたのは今回のらん展が初めてだとか。人気が上がれば、正式に輸入される日も遠くないかもしれない!(写真提供:世界らん展事務局)
(増山かおり)
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