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葛西臨海水族園は、クロマグロが1尾になってしまった「大洋の航海者:マグロ」水槽に、アカシュモクザメやタカサゴ、スマやハガツオなどを順次追加し、6月中までには新たにマグロを迎えて展示回復を目指すと発表した。
昨年12月から展示中のクロマグロやスマ、ハガツオの死亡が続き、3月24日にはとうとう1尾になっていた。これまで病気や飼育環境など、個別の要因について調査しているが、大量死をもたらすといわれるマダイイリドウイルス病やウイルス性神経壊死症のウイルスは検出されておらず、原因の特定には至っていなかった。
専門家によると例えウイルスの正体が判明しても、それが大量死の原因とは特定できない可能性があり、病原体が残っていたとしても外部にもれる可能性もないので、まずはマグロ類に近い種類の魚を少しずつ入れて様子を見ていくと判断した。
今後は水槽の環境を安定させるべく、まずは第1段階として3月31日から4月初旬にかけてアカシュモクザメを2〜3尾、タカサゴ約500尾を追加。水槽内の環境が安定したのを確認して、第2段階で4月中旬から5月中旬にサバ科魚類のスマとハガツオを追加。第3段階として6月中に、小さいサイズのマグロを追加する。
これまで水族園では専門家により病気(寄生虫、細菌、悪性のウイルスなど)や水環境(水温、酸素欠乏、水質など)、飼育環境(新規個体の追加、給餌量など)、外部刺激(音、光、振動など)について調査してきた。今後も酸素の過飽和試験の実施や、引き続きウイルスの解析を継続調査するとしている。
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