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レモンジーナ公式を名乗るTwitterアカウントが話題に → サントリー広報「弊社の公式アカウントではありません」

「え、公式違うんですか?!」と信じてしまっていた人も。

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 発売2日で出荷数125万ケースを突破するなど評判のサントリーの炭酸飲料「レモンジーナ」。ここ最近Twitterで「レモンジーナ公式」という名前のアカウントが現れ、本物の企業アカウントを装ったツイートを連投し注目を集めています。フォロワー数はすでに約53万、ツイートによっては2万5000回以上リツイートされているものも。

画像 「レモンジーナ公式」を装っているTwitterアカウント

 「レモンジーナ公式」を名乗っているユーザー名は「@mukuou」。4月14日午後7時時点でプロフィールでは「レモンジーナ公式アカウント(≠土の味)」「企業課」と表記し、アイコンもレモンジーナの商品写真であるなど、一見すると公式アカウントのようです。

 ツイートでは「一番最初に『レモンジーナは土の味がする』と言った奴を見つけるまで私は諦めない」「昨晩から『オランジーナ』って呟いた方をブロックしていってる」とレモンジーナに関するジョークを次々と投稿。「レモンジーナの中の人って無邪気そうやね」というリプライに対しても「暖かいお言葉、ありがとうございます!」と引用返信するなど、巷の企業アカウントらしいゆるいノリと内容で、公式のようなつぶやきを続けています。

 サントリー広報担当者に確認したところ、「弊社の公式アカウントではありません」と否定。確かに「ホンモノ」であることを示すTwitterの認証バッジ(青いチェックマーク)がない上に、プロフィール内のリンクを踏むと「無垢王」を名乗る人物の紹介ページが表示されます。

画像 Twitterプロフィールサイト「ツイプロ」では、同アカウントを「無垢王」として紹介

 同アカウントはもともと601日前に開設されており、過去のツイートをさかのぼるとレモンジーナについて集中的に投稿し始めたのは4月12日から。それまで「口説きbotが10:10をお知らせします」などまったく違った趣旨の内容をつぶやいていました(※3月以前のつぶやきは午後9時時点で削除)。個人的に使用していたアカウントを12日ごろから名前とプロフィールだけ変えたものと見られます。なおフォロワー数も先週で約23万と、もともと高かった模様。

 一応ツイートでは「本当に公式だと思っている方には大変申し訳ないのですが、当アカウント、公式で非公式な存在なので、フォローの際にはお気をつけくださいね!」と非公式であることをちらつかせる発言もしていました。これに対し「え、公式違うんですか?!」と驚く声や、「公式で非公認、と捉えれば良いですかね??」「社員か何か?」と戸惑う反応があり、非公式だと確信していないフォロワーは一定数いるようです。

 また同アカウントを非公式だと認めた上で、「がんばれ非公式_φ(・_・」と応援する人もいる一方、「『公式』という表現を止めないと、訴えられる可能性があると思いますよ」と注意するなど、「レモンジーナ公式」を装うことに賛否両論寄せられています。

 単に一般人が脚光を浴びたいための「なりすまし」に見えますが、全体的にレモンジーナについてポジティブな投稿が多く、レモンジーナのファンによる善意と受け取れないこともありません。なんにせよレモンジーナの話題性の高さがあらためてうかがえる一件。また企業・個人入り乱れるTwitterにおいてこうしたケースは起こることなので、楽しく利用するためにも本物かどうかを見極めるリテラシーは身につけておきたいところです。


黒木貴啓


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