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ジョージア(グルジア)のチェス・チャンピオンが、ドバイで開催された大会「ドバイ・オープン・チェス・トーナメント」でスマホを使ってカンニングしていたことが発覚しました。
不正を行っていたのはチェス界の最高位「グランドマスター」の称号を持つ26歳のガイオズ・ニガリジェさん。対局中、重要な局面になると何度もトイレに駆け込むニガリジェさんを見て不審に思った対戦相手が指摘し、主催者らがトイレを調べたところトイレットペーパーの中に隠されたスマホを発見して事件が発覚しました。ニガリジェさんはチェスアプリで対局を分析しており、指し手はコンピュータチェスソフトが示したものとほとんど一致していたそうです。
チェスの世界ではコンピュータソフトの実力が人間のチャンピオンを上回っており、対局中に電子機器を持ち込むことは固く禁じられています。名実ともにトッププレイヤーとして認められてきたニガリジェさんですが、いつから不正行為を行っていたのかは不明で、今回の事件によってその実力を疑問視する声も。既に大会側は「フェアプレーと『本物』のチャンピオンを守るため」ニガリジェさんを今大会から追放したと発表しており、今後も最低で3年間、最大で15年間公認大会に出場停止となる処分が下される見込みとなっています。
(たろちん)
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