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胎児の姿を3Dプリンタで再現 目の見えないお母さんが初めてお腹の中の赤ちゃんと対面した感動の実話

ステキな技術の使い方。

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 現在、妊娠20週を迎えたという妊婦のタチアナさん。超音波検査でも赤ちゃんの顔立ちがだいぶはっきりとしてきたことが確認できますが、盲目のタチアナさんはそれを見ることができないでいます。そんな彼女のためにおむつメーカーのHuggiesがあるサプライズを行いました。

動画が取得できませんでした

 目の見えないタチアナさんは、医師に「赤ちゃんはどんな顔をしてる?」と聞くことでしか赤ちゃんの姿を知ることができません。既にムリーロくんという名前も決めているタチアナさんは、「鼻は小さなポテトみたいな形かしら」などと想像して、我が子に出会える日を心待ちにしていました。そんな彼女に医師が「もし赤ちゃんに触れるとしたらどうする?」と持ちかけます。

画像 医師に「赤ちゃんはどんな顔をしてる?」と聞くタチアナさん

画像 タチアナさんにとって「見る」とは「触れる」こと。そのため、我が子が生まれてくる日を毎日楽しみにしています

 実は医師たちは超音波検査のデータを3Dプリンタで印刷し、胎児の姿をタチアナさんが触れる形にして用意していました。立体造形で出力されたムリーロくんの上には、点字で「僕はあなたの息子です」と書かれています。突然手渡された我が子に驚きながらも、愛おしそうに撫でるタチアナさん。「生まれる前にあなたに会えて嬉しいわ」と思わず涙ぐんでいました。

画像 愛おしそうにムリーロくんを撫でるタチアナさん

画像 「生まれる前にあなたに会えて嬉しいわ」と涙

 お腹の中の赤ちゃんを3Dプリントするサービスは、近年増えてきているもの。妊娠中の思い出などとして利用するケースが多いですが、こういうステキな使い方もできるんですね。

たろちん

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