先週末5月23日に「League of Legends Japan League 2015」(略称LJL)のシーズン2が開幕した。LJLとは、Riot Games社が運営する世界最大規模のオンラインゲーム「League of Legends」(略称LoL)の国内プロリーグで、全6チームが優勝を競って激闘を繰り広げる。
海外では近年、ゲームを競技として捉える“eスポーツ”が飛躍的に成長しており、賞金が日本円で億を超えるケースもある。LoLはそうしたeスポーツの世界No.1タイトルで、月間アクティブプレイヤーは6700万人。昨年10月に韓国ソウルで行われた世界大会では有料入場者数が4万人にのぼり、優勝チームには賞金100万ドル(約1億2000万円)が与えられた。
LoLとはそもそも5対5の対戦型ゲーム。プレイヤーは“チャンピオン”と呼ばれるキャラを操作して、相手の本拠地の破壊を目指す。主な流れとしては、試合が始まったらまず雑魚敵を倒して経験値とお金を稼ぎ、キャラを強化。それから、敵陣の施設を順に壊して最終的に本拠地を攻略すると勝利となる。1試合のプレイ時間は20〜40分ほど。基本プレイは無料で課金要素もあるが、それによって劇的に勝ちやすくなることはない。
チャンピオンは100種類以上いて、能力はさまざま。その組み合わせにより戦略が生まれ、味方との協力が何よりも重要になる。このチームプレイこそLoLの醍醐味で、技量が問われる。さながら団体戦スポーツのようだが、2013年に米政府が同ゲームの公式大会をプロスポーツと認定し、出場選手へプロアスリートビザを発行して話題になった。
先のLJLは2013年12月に発足。日本語対応していないにもかかわらず、国内のプレイヤー数は少なくない。LJLではグループステージ(2シーズン)とグランドチャンピオンシップにより優勝チームを決め、トップには名誉と賞金(前シーズンは20万円)が与えられる。昨年は世界大会への出場権も付与された。参加チームはガチ勢ばかりで、前年度覇者「DetonatioN FocusMe」は、“給与制・フルタイム”を取り入れていることで知られる。メンバーはシェアハウスに暮らし日々プレイしている生粋のプロゲーマーだ。
グループステージは総当り戦で、毎週土曜日に3試合ずつ行われる。大会の模様はニコニコ生放送やtwitch、アフリカTVなどで配信され、明日30日も実施予定。eスポーツとはどのようなものか一度体験してみると面白いかもしれない。
(まつやに。)
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