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ゲーム開発会社のケイブは5月29日、同社の元取締役(4月3日付で辞任)による不正行為が行われていたと発表した。
元取締役は新規事業開発の責任者を務めていたが、発注権限を悪用し、懇意にしていた外注先へシステム開発とゲーム開発を割高に発注。そこから元取締役が代表の個人会社にキックバックを行い、会社に損害を与えたという。不正行為は2014年5月〜2015年1月と見られ、今年の3月下旬に表面化。現時点で判明している被害金額は約2900万円とのこと。
今後は、元取締役の刑事告訴も視野に入れて、被害額の回収を行うため損害賠償請求を速やかに対応していく方針。また、事実関係の徹底した調査・検証と有効な再発防止案を策定するため、下記の調査委員会を設置。問題に取り組んでいく。
調査委員会
- 委員長 吉羽 真一郎氏(弁護士:潮見坂綜合法律事務所)
- 委 員 須永 真樹氏(公認会計士:株式会社丸の内ビジネスコンサルティング)
- 委 員 清水 和海氏(常勤監査役)
- 委 員 小尾 敏仁氏(取締役内部監査室長)
※調査委員会には数人の調査補助役を置く
ケイブは1994年に設立。近年はスマートフォンゲームに注力しており、新作シューティングゲーム「ゴシックは魔法乙女」は好調とされる。5月29日の株価終値は3135円と前日から7.7%上昇していた。
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