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ユニーク企画で知られる札幌の書店「くすみ書房」が6月21日で閉店 閉店を惜しむ声が続々と寄せられる
筆者の青春はくすみ書房で培われたと言っても過言ではないっ……(涙)。
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ユニークなフェアを開催するなど、大型書店とはひと味違う街の本屋さんとして全国的に注目されていた札幌のくすみ書房が、6月21日に閉店することになりました。
くすみ書房は、1946年に札幌市西区で創業した書店です。街の本屋として長年営業していましたが、1999年頃より売り上げがダウン、閉店の危機に見舞われます。そんな中、傑作なのに売れていない本にスポットライトを当てた「なぜだ!? 売れない文庫フェア」や、中学生向けに特化したコーナー「中学生はこれを読め!」など、一風変わった企画で注目を集めました。2009年には厚別区に店舗を移転、友の会「くすくす」やクラウドファンディング、新発想の店舗を作るプロジェクトなど、大型書店にはないユニークな企画で話題となりました。
今回の閉店は10日夜にTwitter(@kusumishobo)・FacebookおよびWebサイトにて告知されました。Webサイトなどでくすみ書房を裏方として支えていたフォトグラファーのクスミエリカさんは、閉店が決まったのが突然だったこと、ニュースになる前にサイトを更新し、お知らせしたかったと語っています。
一方、くすみ書房閉店を知った人たちは「残念」「悲しい」「閉店まで応援する」など、様々な反応が。閉店のニュースが出た後、たくさんの人が訪れているとの情報も出ています。
なお、6月11日より、閉店セールとして文具を3割引で販売するとのこと。閉店前に私も行きたかった……!(涙)
(あまにょん)
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