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NTT東日本、NTT西日本によると、PBX(電話交換機)やソフトウェアが不正アクセスされ、会社などに設置したひかり電話が乗っ取られる事例が増えているのだそう。これによって、勝手に国際電話をかけられて高額な通話料金が発生した……などの被害が報告されています。
こうした問題について、NTT側では「通信事業者だけでは防ぐことができない」として、通信事業者、電話機器のメーカー、顧客のそれぞれでセキュリティ対策すべきと発表。具体的にはメーカーや保守事業者に相談し、外部からの接続環境の再確認やパスワード設定などの見直しをするように呼びかけています。NTTだけではどうにもならず、各自で自衛することが大切ということですね。
なお、これらの被害についてはNTT東西の設備故障・不具合が原因ではないことから、通常通り通話料金を請求しているとのこと。ちなみに、NTT側の今後の対策は以下の通り(報道発表資料)。
- 注意喚起の徹底
- 国際電話の発信規制に関する手続きの迅速化
- 緊急的な措置
NTT東西では、通信事業者として今後の被害拡大を抑制するべく、さらなる対策を実施するとともに、今回の国際不正通話の通話料について、個別対応を行うとしています。心当たりのある方は相談してみると良いかもしれません。
(ワタナベダイスケ)
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