スーパーファミコンの「スーパーマリオワールド」をプレイしていたら、ファミコンの「初代マリオ(スーパーマリオブラザーズ)」がプレイできるようになるという謎のTAS(ツールを使ったスーパープレイ)動画が公開されました。な、何を言っているのかわからねーと思うが(略)。
これはバグなどを利用して、ゲーム中にプログラムを書き換えて実行してしまう「任意コード実行」のテクニックを応用したもの。まずは、最近のTAS動画では当たり前になりつつある一見意味のない行動「謎の儀式」を行い、バグを発生させます。すると次の瞬間、突然画面が切り替わり「初代マリオ」のゲームがスタートしました。えええええええ!?
もちろんファミコンを持ってきて、カセットを入れ替えたわけではありません。実は「謎の儀式」で行っていたのはゲームのプログラミング。なんとマリオを操作するボタン入力でファミコンの「初代マリオ」のプログラムを書き、バグを使ってそれを実行するというものだそうです。つまり、ただゲームを操作するだけでゲームを丸々1本再現してしまったということになります。なるほど! わからん!
この技術は最高峰のスーパープレーをネット配信するイベント「Awesome Games Done Quick」でも披露され、観客からは笑いと驚きの混じった歓声があがりました。テクニック自体は昨年にも披露されていましたが、今回は「スーパーマリオオールスターズ(海外版スーパーマリオコレクション)」を使用し、スーファミ版の「初代マリオ」音源を使用するなどさらに進化しているそうです。
結局、スーパーマリオワールドをプレイしていたはずなのに、気が付いたら「初代マリオ」をクリアしていたという超展開に。動画を見た人からは「これがスーパーマリオメーカーですか」「TASさんは世界改変レベルから世界創造レベルに進化した」といった感想が出ています。ついにソフトやハードの壁すら越えてしまうとはさすがTASさん、もうなんでもアリですね……。
(たろちん)
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