ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

20〜50%オトクになる……プレミアム付き商品券って知ってる?

知らないなんてもったいない、しかも早い者勝ち!

advertisement

 日本各地でプレミアム付き商品券が発売され、その人気ぶりが話題になっています。例えば佐賀県では7月12日に追加販売を再開したところ13日までには15市町で売り切れ、宮城県仙台市でも11日に発売したところ初日で13万5000セットを完売したなど爆発的な売れ行きになっています。


ねとらぼ編集部がある港区では「10%プレミアム付きスマイル商品券」という名前で販売。販売総額はなんと2億2000万円分!

交付金分がオトクになっている商品券

 そもそも、「プレミアム付き商品券って何?」と思われる方も多いでしょう。

 プレミアム付き商品券とは、2014年度補正予算に盛り込まれた「地域消費喚起・生活支援型」の交付金をプレミアム分に使った商品券のことです。例えば「1万2000円の買い物ができる商品券1冊を1万円で買える」といったもので、この場合20%がプレミアム分ということになります。この商品券は各自治体が発行するもので、加盟店に限るという制限はあるものの、購入額よりも多い金額を使える……というのがミソ。


発売早々に完売した船橋市のプレミアム付き商品券。隣の千葉市では過去最大、県内最大の30億円分(25万セット)を販売したが、発行数の3倍以上の申し込みがあり、抽選になるほどの人気だった

 自治体によって商品券の内容が違うので一概には言えませんが、だいたい20〜30%くらいお得になる感じです。なんと、自治体によっては2倍の価値になるものも!


さいたま市のプレミアム付き商品券は、1万3000円相当を1万円で販売。加盟店すべてで使える共通券1000円×10枚、大型店舗以外の加盟店で使える専用券500円×6枚1セットで、ひとり5冊まで購入可能。発売は8月29日、利用期間は8月29日〜11月30日となっている

 しかも、最大で1人4〜5冊買えてしまうので、20%のプレミアム商品券を5万円分買えば、1万円もオトクになる(!)というわけです。家族が多ければ、それだけ多くのプレミアム付き商品券がゲットできるチャンスがあるということになります(基本的に年齢制限はありませんが、自治体によっては年齢制限を設けているところも)。

 で、このプレミアム付き商品券ですが、自治体によって内容が変わるだけでなく、配布時期や配布場所もバラバラです。すでに配布(配布予約を含む)が終了している自治体もあるので、まずは自分の住んでいる場所の市報や区報、Webサイトなどを確認しておくことをお勧めします。

知ってる人だけ知っている、しかも早い者勝ち

 ここまで読んできて「そんな商品券があるの、全然知らなかった」という人も多いのではないでしょうか。これだけオトクなら、テレビなどでもっと話題になっていてもよさそうなものですが、プレミアム商品券に関しては「知っている人は知っているけど、知らない人は結構いる」という状態です。

 プレミアム分はもともと税金から出ているわけで、それでいて買えるのは早い者勝ち。冒頭に書いたように、あっという間に売り切れてしまう人気ぶりです。これだけオトクなものを、知らないために買えないのは非常にもったいないと思うのです。

 自分の住んでいる場所の情報をチェックしましょうと書きましたが、実は、それ以外の自治体のプレミアム付き商品券も買うことができます。ただ、引き換え予約や商品券の受け渡し、店舗で商品券を使うときにはその自治体の地域に行かなければならないので、全国の自治体どこでも対象、というわけでもありません。わざわざ交通費をかけても、時間と手間を含めて採算が合わなくなってしまいますので現実的ではないわけです。

 全国を駆けめぐり、プレミアム付き商品券を集めて、オークションで差額を儲けている人もいるそうですが、報酬に見合わない作業と言わざるを得ない感じです。転売は完全に禁止しているところは少ないようですが、推奨しているところは当然ありません。

 勤め先や学校など、頻繁に訪れる場所だったり、お隣の市や区に行くのに、それほど時間も手間もかからない場合などは、数カ所の自治体のプレミアム付き商品券を狙ってみるのはアリですよ。


神奈川県は旅行券を販売しており、1枚1万円の旅行券が半額の5000円で購入できます。7月3日発売分は売り切れてしまいましたが、次回は8月3日発売。まだ間に合う!

 交付金自体は総額で2500億円なので、単純に国民で割ると1人あたり2000円程度。これがゼロになるか1万円になるかは、あなたの行動力と情報収集力次第ってことです。せっかく高い税金を収めているんだから、チャンスは逃さずに! もらえるものは、遠慮なくもらってしまいましょう。

岡安学

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る