advertisement
中沢啓治さんの実体験をもとに、原爆が投下された広島の現実を描いた漫画「はだしのゲン」。この漫画の英語版権を持つカリフォルニアの出版社「Last Gasp」が、英語版「はだしのゲン」をアメリカの学校や図書館に寄贈するプロジェクトを立ち上げました。kickstarterで出資者を募集しています。
原爆投下から70年が経ち、被ばく体験の惨状を伝える人が減少している現状、「はだしのゲン」は現代の若者に読まれるべき重要な書物だとして発足したプロジェクト。英語版「はだしのゲン」を新デザインのハードカバー版として出版し、多くの学校や図書館に寄贈することを目的としています。出資は1ドルから可能。目標額は3万6000ドル(約440万円)で、第4巻まで計4000冊の発行を目指しています。
アメリカでも「はだしのゲン」を通じて「ヒロシマ」の現実や平和の大切さを学ぶ文化はあるようで、Kickstarterにはアメリカのイラストレーター、レイナ・テルゲマイヤーさんの描いた3ページの短編漫画「Beginnings(9歳のアメリカ人少女がはじめて「はだしのゲン」を読んだとき)」も掲載。プロジェクトの日本向け告知ページには、同漫画の日本語訳も掲載されています。
本日8月6日は原爆投下から70年の原爆の日。日本だけでなくアメリカでも平和について考える動きが生まれているようです。
(たろちん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「はだしのゲン」を自由に読ませて ネットで署名活動始まる
松江市教育委員会による閉架措置に対し、撤回を求める署名が8500件集まっています。 - 8.6秒バズーカー、ネットのうわさ「ラッスンゴレライに本当は怖い意味」を否定
コンビ名の由来についても説明。 - 被ばく体験した女性の話をWeb漫画化「ヒロシマを生きた少女の話」 原爆の日に仮公開
原爆により1人の卒業生も出さずになくなった広島家政女学校に通っていた女性の体験を漫画化しています。 - 「平和に感謝」──広島のRCCテレビがラテ欄に込めた縦読みが話題
いい仕事見せてもらいました! - Web漫画「原爆に遭った少女の話」が話題 祖母の体験を孫が描いて公開
GyaO!では「はだしのゲン」を無料配信中。