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五輪エンブレム盗作疑惑にプロのデザイナーらが反論 「アニメキャラの見分けがつかないオカンと同じ」

「似ている」と「盗作」は大きな違いがあるとのこと。

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 ベルギーの劇場ロゴに似ているとして物議を醸している東京五輪エンブレムの盗作疑惑騒動。制作者の佐野研二郎さんは会見でデザインのコンセプトについて詳細に説明し、盗作を否定していますが(関連記事)、Twitterでもデザイナーを中心に「全くの別物」と擁護する声があがっています。


 グラフィックデザイナーのコクブカメラ(@kokubucamera)さんは、1964年の五輪エンブレムを継承したデザインコンセプトについて図解を用いて説明し、「設計思想が違うんだから盗作じゃない」と言及。ほかにも多くのデザイナーらが書体の違いや配色の意図など、佐野さんが会見で説明したことと同様の指摘をしています。確かに見た目は似ている部分があるものの、「コンセプトに基づいて作ったものが結果として似ていた」ことと「盗作」では全く意味が異なるとのこと。コクブカメラさんは盗作を指摘する人について「アニメキャラの顔の見分けがつかないオカンと同じ」と表現し、安易に「パクリだ」などと騒がれている現状に疑問を投げかけています。

 デザイナーの間では共通認識となっていることがなかなか一般に理解されないことにやきもきしている人が多いようで、こうしたツイートが拡散されたことで「説得力がある」「納得した」という声も出てきています。一方で「一般人に伝わらないと意味がないのでは」「盗作ではなくとも似ているという指摘が一定数ある以上、使用するのはふさわしくない」と反論する人もおり、さまざまな議論に発展しています。

画像 東京五輪オリンピック・パラリンピックロゴ

たろちん

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