App Storeで過去最大規模の「おこづかいアプリ」大量削除 ランキングを不正操作する「おこづかいアプリ」と「リワード広告」の関係とは
一部業者は「リワード広告の指摘があったため」と回答。Appleが撲滅に注力している「おこづかいアプリ」の実態とは?
App Storeのランキングを不正に操作していると問題視されている「リワード広告」。その中心的役割を担っている「おこづかいアプリ」が少なくとも26個、すべて8月7日23時過ぎ、一斉に削除されていたことが分かりました。
今回対象となったのは、「ECナビ」「パカポン」「お金つむつむ」「アルぱっか〜ん」「ゴマっち!」「おこづかいクエスト」などのおこづかいアプリ。中にはかなり多くのユーザー数を抱えている人気アプリも含まれています。
おこづかいアプリというのは、表示されるアプリをダウンロードするとポイントがもらえ、ポイントを溜めることでiTunesカードや電子マネーなどに交換できるというもの。報酬(リワード)目当てにダウンロードが殺到することで、出稿しているアプリを不正にランキング上位へ導くものです。
調べたところ、24の配信業者による合計26のアプリが同時間帯にApp Storeから消されているのを確認。また最近1カ月では、50個以上の「おこづかいアプリ」が削除されていることも判明しました。
今までも「おこづかいアプリ」は規約違反としてたびたび削除されてきましたが、一度にこれだけの数が同時に削除されるのは極めてまれで、過去最大級の取り締まりが行われたと言えます。
各アプリの問い合わせ窓口へ削除の理由を尋ねたところ「ECナビ」や「ぴよたまご」を運営するVOYAGE GROUPでは「アプリ上でリワード広告を掲載していることが、レビューガイドラインに抵触しているという指摘がApple社からあったため」という回答がありました。他の業者からは残念ながら返答はありません。
最近「おこづかいアプリ」に似たポイントサービス系アプリの審査が厳しくリジェクトされているとのうわさもあり、Appleが「リワード広告」の排除のため、本気度を強めていることがうかがえます。
一方、削除された「おこづかいアプリ」のほとんどすべてで、その後も「リワード広告」の掲載は続けられています。
また削除となったアプリの一部では、再開の目処が立っていないため、アプリの削除をしないように呼びかけています。
(アップトーキョー)
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