バニラやフルーツが盛られたパフェグラスに、2本のちくわが挿さっている……! 8月19日にTwitterへ「ちくわパフェ」というメニューの写真が投稿され話題となっています。反応は大きく2つ。一般的なパフェにちくわを加えた奇抜な組み合わせに驚く反応と、あるゲームの名物が現実へ飛び出したことへ心躍らせる反応です。
提供しているのは、鳥取県倉吉市にある喫茶店「ティーラウンジ ダイアナ」。もともと「ちくわパフェ」とは、2012年より展開されているKONAMIのゲームプロジェクト「ひなビタ♪」に出てくる食べ物です。架空の都市「倉野川市」の商店街を町おこしするため5人の少女がガールズバンドを始めるストーリー。ちくわパフェは商店街の喫茶店が提供する、パフェに地域の名産であるちくわを加えた名物メニューとして登場し、「ちくわパフェだよ☆CKP」というテーマ楽曲もあるなどファンにはなじみの深い存在でした。
その倉野川市のモデルや聖地となっているのが倉吉市。ダイアナは「ひなビタ♪」の制作者公認のもと、8月より「ちくわパフェ」をそっくり再現したコラボメニューとして販売し始めました。パフェにちくわ挿すとか、原作を知らない人はそりゃびっくりするよ!
「1カ月前までは『ちくわパフェ』はおろか『ひなビタ♪』すら知りませんでした」とダイアナの店長・山根正勝さん。7月末にゲームのファンとおぼしきお客さんが来店し、「ちくわパフェ」が食べられるのはここじゃないかと質問されたそうです。何のことかさっぱりわからない山根さんは、お客さんから「ひなビタ♪」と倉吉市の関わり合いやパフェの存在を教えてもらいます。興味が湧いてネットで作品について調べ、2、3日で「ちくわパフェ」のレシピやチラシを完成させました。なんたるフットワークの良さ。
市に報告してみたところ、「ひなビタ♪」側から好意的な回答が寄せられ、晴れて「ちくわパフェ」として提供することに。店内にはイラストを飾り、メニューにも「ひなビタ♪」のキャラが載ったりしています。
ダイアナ版「ちくわパフェ」には、鳥取の名物である「とうふちくわ」を使用。木綿豆腐と白身魚のすり身を7対3の割合で混ぜたもので、パフェのバニラや生クリームにも違和感なく合うそうです。「大阪から食べに来たお客さんもおいしいと言ってくれました」と味は好評の様子。
甘味にちくわという組み合わせだけではなく、ファンの聖地巡礼から生まれたのも異色な食べ物。価格は600円で、期間は設けず通年提供されます。
(黒木貴啓)
「ティーラウンジ ダイアナ」
住所:鳥取県倉吉市米田町801
電話:0858-22-1234
営業時間: 8:30〜20:00(日曜定休)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 豚まんも藍に染めちゃった 倉敷のデニム専門店にある「デニムまん」に食欲が仕事しない
ほかにも「デニムソフト」「デニムバーガー」などいろんな食べ物がインディゴブルー。 - インパクトありすぎ! 高知県産材料で固めた「かつおたたきパフェ」が7万食突破
地元愛に震える。 - まるでインコパフェ!? 瓶にはまりこんでもぐもぐするインコがかわいい
なんてかわいらしいパフェなの…… - すみだ水族館でペンギンの男の子カップル「アンズ♂」と「ゆず♂」をイメージした禁断パフェ販売
大人限定。 - ねんどろいど「桜ミク」をデザインした三色団子が期間限定発売 特典に桜ミクオリジナルステッカーも
鳥取県倉吉市に工場をオープンしたグッスマと、同市の和菓子屋の異色コラボ。 - 盆栽ティラミスに苔パフェ 「盆栽カフェ」で“わび・さび”を堪能してきた
ティラミスの上でカイワレが芽吹いているぞ。