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記録的大雨 関東〜東北は厳重警戒を

栃木県と茨城県には大雨特別警報が発表されており、記録的な雨となっている所も。今後も雨量が増える恐れがあるため、引き続き最大級の警戒を。そのほかの関東地方や東北地方でも、大雨に厳重な警戒が必要です。

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「9月ひと月分の2倍の雨」がわずか1日で

 大雨特別警報が発表されている栃木県には、活発な雨雲がかかり続けています。日光市五十里では、午前7時までの24時間に548.5ミリの雨を観測し、観測史上1位に。平年の9月ひと月分(246ミリ)の約2倍以上の雨が、わずか1日で降ったことになります。

 また、午前7時45分、茨城県にも大雨特別警報が発表されました。茨城県常総市では、市内を流れる鬼怒川が「はん濫」する被害が出ています。

 栃木県や茨城県では、今後も雨量が増える恐れがありますので、最大級の警戒が必要です。



「元・台風18号」と「17号」局地的大雨の原因に

 雨雲の様子を見ると(下の画像)、東北南部から関東地方にかけて、活発な雨雲が南北に連なっています。なぜ、このような雨雲が発生したのでしょうか?

 その原因のひとつは、「日本海にある低気圧」。これは、昨夜温帯低気圧になった「元・台風18号」です。この低気圧に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。

 もうひとつは、現在日本の東を北上中の「台風17号」。この台風周辺の東よりの風が、日本海の低気圧に流れ込む南風とぶつかって、雨雲が発生したのです。


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関東〜東北 今後も大雨に警戒

 下の図は、今後の雨雲の動きを示したもの。日本海を進む低気圧の動きが遅いため、活発な雨雲が停滞し、同じ所で次から次へと積乱雲が発生するおそれがあります。このあとも関東から東北にかけて、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り、雨量がさらに多くなるでしょう。

 これまでの大雨で、土砂災害や河川のはん濫の危険性が非常に高まっている所があります。引き続き、土砂災害、河川の増水やはん濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要です。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。


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