ネット配信者がオイルマッチを使用して生放送中に火災発生 炎が燃え広がる一部始終が中継されて騒動に
「防災意識が高まった」とAmazonでは消火器の売上げが急上昇する影響も。
10月4日12時30分ごろ、動画配信サイト「kukuluLIVE」で生放送を行っていた配信者が、火災を発生させてしまうという事件が起こりました。火災発生の一部始終がリアルタイムで配信されたことで、ネット上は騒然となっています。
火災のきっかけとなったのは、配信者の男性が新しく購入したという「オイルマッチ」。このマッチの点火を試していたところ、オイル注入中にこぼれたオイルが原因でオイルマッチ本体が発火。慌てた配信者が火の消えていないマッチをゴミ袋に投げ込むと、さきほどオイルを拭き取って捨てたばかりのティッシュなどに引火して、さらに大きな炎が発生してしまいます。
配信者はダンボールや布団でゴミ袋を叩いて消火しようとしましたが、かえって空気を送り込んでしまいさらに大きく炎上。その後、鍋で水をかけて消火を試みたものの、既に壁などにも火が燃え移っており完全に手遅れ。煙と火で画面が何も見えなくなってしまったところで、PCが壊れたのか配信は突然終了しています。
後の新聞報道で、配信と同時刻に愛媛県新居浜市でオイルライターが原因とみられる火災が発生していたことが分かり、ネット上ではこの配信者と同一人物ではないかと多数の推測が。新居浜市消防署に問い合わせたところ、この火災では同家の長男がオイルライターをごみ袋に落としたことが火災の原因とみて調査中で、同時刻にネット配信をしていたかどうかについては確認できていないとの回答でした。火災では木造2階建てのうち2階を中心とした37平米が焼け、長男、母親、近隣の親戚女性の3人がやけどなどのケガを負ったとのこと。
火災発生までの一部始終を映したこの映像は、動画としてYouTubeなどにも投稿されて広く拡散。火事の危険性や、火災発生時の初期対応の重要さを再認識するなど、「動画を見て防災意識が高まった」という声も多く、Amazon.co.jpの「防犯・防災用品」カテゴリでは、消火器が売上げランキングで急上昇するなどの影響も出ています。
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