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妻のシワ、「フォトショで消さないで」 夫が写真家に送ったメールが感動的だと話題に

「欠点」も含めたありのままの姿を愛していました。

 多数の女性を美しくセクシーに撮影している写真家、ビクトリア・キャロラインさんが、あるクライアントの夫からもらったというメールを自身のFacebookで紹介。その内容がステキだと大きな話題になっています。

 キャロラインさんがビジネスを始めてまもなくのころ、ある40代の女性から「夫にプレゼントするためのセクシーな写真を撮影してほしい」という依頼を受けたそう。彼女の願いは「妊娠線やシワなどをPhotoshopで消して、一度でいいからゴージャスな自分になりたい」というもの。キャロラインさんはこの依頼を引き受け、シワやセルライトに丁寧なレタッチをして美しい写真を完成させました。

ビクトリア・キャロライン キャロラインさんは女性をセクシーに撮影することが得意な写真家

ビクトリア・キャロライン サイトで公開されているキャロラインさんの作品(投稿のきっかけになった妻の写真は未公開)

 ところが数日後、写真をプレゼントされた夫から届いたメールには「とてもきれいに撮れていてあなたは優秀な写真家だと思うけれど……あれは僕の妻じゃないよ」と書かれていました。その夫にとって妻の妊娠線は自分たちの子どもたちが生まれてきた証であり、セルライトは妻がおいしいものをたくさん食べてきたことの証であり、妻のシワは夫婦が20年以上ともに過ごしてきたことの証だったそう。こうした「欠点」がすべて消されているのを見て、夫は今まで夫婦が過ごした時間まで消されてしまったような気がして心が沈んでしまったとつづっています。

ビクトリア・キャロライン 写真家のキャロラインさん

 夫はこれらの写真を見て、妻に自分の気持ちを伝えられていないことを実感したのだそう。見た目を取りつくろおうと妻に思わせてしまったことを反省し、自分がどれだけありのままの妻を愛しているかを思い出すきっかけになったとして、キャロラインさんに感謝を伝える内容になっています。

 当時のキャロラインさんはこのメールを受け取ると、その純粋な愛情を知って赤ん坊のように号泣してしまったのだそう。加工技術が進歩してさまざまな写真を「改変」できてしまうからこそ、女性たちにはもっと自分自身を受け入れてほしいとし、「あなたたちはとても美しいですよ!」とエールを送っています。

たろちん

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