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タイムスリップはできないけどドリフトできる! スタンフォード大学が「デロリアン」を電動自動運転車「MARTY」に改造

デロリアンで“安心できる未来”を切り開く。

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 米スタンフォード大学の研究室が「デロリアン」を電動自動運転車に改造し、デモ走行の様子をおさめた映像を10月20日に公開しました。


画像 スタンフォード大学ニュースリリースより

 実車デロリアン(「DMC-12」)の生産期間は1981〜1982年のわずか2年。約8000台しか生産されていなかったものを2013年に大学が購入。 改造を施したうえで「Multiple Actuator Reserarch Test bed for Yaw control(方向操縦のための複数アクチュエーター研究テスト)」の頭文字をとって「MARTY(マーティ)」と名付けました。いいネーミングだ!

 「MARTY」は大学がレノボモーターズと協力し、エンジンの代わりに動力源としてモーターを搭載。各ホイールには電動モーターやパワーステアリングシステムなどを取り付けています。

Introducing MARTY, Stanford's self-driving, electric, drifting DeLorean

 実際にデモ走行させてみると……、速い! 後輪を横滑りさせながらグルグルと高速でドリフトを繰り返します。安定感もバツグンです。その上、本当に自動運転。ハンドルは一切握っていません。


画像 デロリアンの改造からスタート

画像 実際に乗り込んでみます

画像 すっごいドリフトしとるー!

 この研究は単に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」再燃の波に便乗したものではなく、どのような状況下においても自動運転の安全性が確保され、正確な操作ができることを実証するために行われています。最終的な目標はプロのドライバーが操縦する車に併走してドリフトさせること。自動運転システムの研究を発展させることにより、レース中の衝突事故を無くすことができれば、と考えているようです。

 タイムスリップはできないけれど、“安全性の高い未来”は切り開けるかもしれない。非常にワクワクする試みですね。

高城歩

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