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IT業界の社員がシステムバグのモンスターを倒す謎ゲーム「SIerクエスト」の闇が深い

バグをつぶす(物理)。

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 IT企業の社員となり、顧客の無茶な要求に応えて「システムバグ」のモンスターと戦う謎ゲーム「SIerクエスト」が話題になっています。

SIerクエスト SIerクエスト

 主人公はシステムインテグレーター(SIer)の田中正太郎。プログラマー、システムエンジニア、カスタマーサポート、テスターなどの業務をすべて自分でこなさなければならないという地獄のような日々を送っている田中が、バグやエラーなどの敵と戦うRPGになっています。モンスターの姿で登場するのは「NullPointerException」などのエラーメッセージ。いわゆる「ぬるぽ」を「ガッ」とするゲームですね。

SIerクエスト IT企業の過酷な労働をゲーム化

SIerクエスト 「IT抗夫」という肩書きが意味深。なぜか斧を装備してます

SIerクエスト バグがモンスターの姿で襲ってきます

 「つばさをさずけるドリンク」で体力を回復したり、地面に倒れている同僚が「おうちにかえりたい」とつぶやいて消えてしまうなど過酷な労働環境の描写がシュール。さりげなく戦闘中の「逃げる」コマンドが選べなくなっているあたりに、闇の深さを感じます。

SIerクエスト 徹夜作業の味方「つばさをさずけるドリンク」

SIerクエスト 断末魔の言葉が切なすぎる

 制作者はプログラマーのSoichiro Yoshimuraさん。「RPGツクールMV」のベータテスト版で試しに作ったもので、3分ほどでクリアできる「クソゲー」とのこと。一発ネタ的なゲームですが、仕込まれた小ネタがいちいち秀逸だと人気になっています。

たろちん

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