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気象庁は今年6月から7月にかけて小規模な噴火が確認された神奈川県の箱根山について、大涌谷周辺の想定火口域での噴火の可能性が低くなったとして、火口周辺警報を解除し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(平常)に引き下げた。箱根山がレベル1になったのは今年の5月以来。
9月11日には噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げていたが、その後も地震活動は低下傾向が続いており、4月下旬の地震活動活発化以前の状態となったと判断した。ただ、大涌谷周辺の想定火口域では、噴気活動が活発なところもあるため、火口や噴気孔周辺では噴気や火山ガスに注意するよう呼びかけている。
箱根町ではレベル1に引き下げられたとはいえ、火口等から火山性ガスが噴出しているため、ガス濃度が下がるなど、大涌谷園地内の安全性が確保されるまで大涌谷の警戒区域指定(立入規制)を解除せず、現在の規制を継続するとしている。なお、10月30日から箱根ロープウェイの桃源台駅〜姥子駅間の運転が再開されている。
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大涌谷では蒸気が勢いよく噴き出すなどの変化を確認。