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2016年の干支は「申」――国内の美術館や博物館にはサルを題材にした美術工芸品が数多く存在します。ミュージアム情報サイト「インターネットミュージアム」が、干支の作品の人気投票を募る恒例企画「ミュージアム 干支コレクション アワード」を今年も開始しました。日本全国のミュージアムからサルの作品を集め、2016年1月28日まで投票を募集中です。
ラインアップは60点。サルの体毛のふわふわ感を絶妙な筆致で表した水墨画「猿猴図」(作:狩野山雪)や、孫悟空のワンシーンを描いた浮世絵「月百姿 玉兎 孫悟空」(作:月岡芳年)、サルの狂言面もあればマッチ箱に描かれたサルなど、あらゆるジャンルのサルの作品が並んでいます。期間中は気に入った作品に1日1票投じることが可能。終了後に投票数や応援コメントともに順位が発表されます。
昨年の干支「未(ひつじ)」で1位を獲得したのは油絵「黄初平」(小杉放庵作、小杉放菴記念日光美術館所蔵)。パッと見は男性が1匹のヒツジにムチを振るっているようなシュールな絵画……どうも中国の仙人がムチを使って石をヒツジに変身させた逸話を描いた作品らしく、昨年は多くのネット民の心をとらえたようです。
各作品には解説や所蔵館からのコメントも付いており、国内のサル美術について一気に詳しくなるいい機会にもなるはず。来年の干支はどんな作品が1位に輝くのか、年を越しながら企画を楽しんでみましょう。筆者は異彩を放つテナガザルの線画「長臂えん(ちょうひえん)考」でも応援しようかと……。
(黒木貴啓)
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相当目を凝らさないと分かりません。